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「読書の力」1000日1000冊1000文字チャレンジ 第61日「1秒で答えをつくる力」

読書ノート 2024/5/3

❶[1BOOK]
「1秒で答えをつくる力」〜お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術
本多正識著 ダイヤモンド社
2022年12月13日 第1刷発行 2023年3月23日 第5刷発行

❷[3POINT +1]
◎はじめに〜1秒で答えが求められる時代
ちょっとした会話からアイデアを出すための発想力まで、頭の良さに加えて「速さ」は必須条件になっています。
毎回即座に頭を働かせ、その都度「笑い」や「ビジネス」の答えをつくり出すことは、形は違えど、ビジネスパーソンとお笑い芸人に差はないように思います。

① 予測するクセをつける
☆反応の速度が上がる
「予測する」というのは完全にツッコミ的な考え方です。
予測は必ず「観察」からはじまります。相手の様子や性格、その場の雰囲気など、状況を把握してはじめて予測を立てる準備が整います。
観察が完了したらそのあとに起こりそうなことを2〜3つ想定します。

② 経験を自分の引き出しとしてストックする
☆ネタ切れに悩まされなくなる
ですが、個人的に引き出しになり得る可能性が一番高いのは経験だと思っています。経験はその人だけのものですから、完全オリジナルのエピソードがどんどん引き出しに貯まっていくわけです。
違いがあるとすれば、その経験をただの「思い出」としてストックしているか、自分の引き出しとしていつでも取り出せるようにしているかということです。

③ キーワードは最初の1回で印象に残せ
☆覚えてほしいキーワードを印象づけられる
こちらが意図する形で相手にメッセージやキーワードを印象づける方法を覚えることは効果的な策です。
NSCでは、大事なテクニックとして、話のなかはネタのなかで、同じ言葉を繰り返し出す場合や、覚えてほしいキーワードがある場合は「最初に使うタイミング」で、丁寧に、ゆっくり、はっきり伝えることが大事だと教えています。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
「凄まじい稽古、舞台にかける執念」

❹[1episode]
☆おわりに〜目の前のことに全力で
一生懸命に稽古をし、ネタ見せをする子たちを見て一生懸命な姿ほどかっこいい姿はないと思っています。プロの芸人さんがけっして表に出さない、凄まじい稽古、舞台にかける執念には心底頭が下がります。
読者の皆さんも置かれている環境でぜひ一生懸命に生きてみてください。それだけ、皆さんは価値のある人間です。私もそうですが、自分は地球上にたったひとりしか存在しない「奇跡の人」なのですから。「ひとりひとりが奇跡の1人」であるということを決して忘れないでください。

❺「本を語る」
私はよく娘に叱られます。「ツッコミが甘い!」「ボケが面白くない」
[思いついたこと]
最近は、テレビ番組のMCに、たくさんのお笑い芸人さんが起用されています。でも、それは当然のことかもしれません。この本にもあるとおり、一瞬の「切り返し」の訓練が積まれているのですから。それは何も、芸人さんに限ったことではありません。私たちの日常生活の中に根付いているのです。会話自体が、「ボケ」と「ツッコミ」で構成され、うまく返せないと、「おもろないなあ〜」と指摘される。それが、「大阪で育つ」ということです。
[そして]
「引き出しをたくさん持つ」ということに気付かされたのは、ごく最近です。三年前、毎朝クラブハウスで、相棒と話をしていた時のこと。事前の打ち合わせはまったくできず、その日その時の流れで、完全なアドリブ状態でしたが、プロのMCである相棒が、私の引き出しをどんどん開けてくれたのです。「実は・・・」で始まる昔話こそ、自分でも気づかなかった「ネタの宝庫」でした。その頃はまだ、クラブハウスでは録音機能がなく、アーカイブは残っていません。およそ5ヶ月続いたのですが、毎朝大笑いしていたことだけが印象に残っています。
[しかし]
その相棒とは、今でも交流を続け、「しゃべりばバァ」というコンビ名を持っています。ナニメンさんこと吉井雅之さんと講演家として活躍中の香取貴信さんの「しゃべり場」講演会に、「前座」として出演するのが、結成以来の二人の夢であり目標なのです。
大阪と名古屋にそれぞれ住んでいるので、頻繁に会うわけにはいきませんが、毎週火曜日の夜に、クラブハウスでしゃべるのが楽しみになっています。ま、お互いに忙しくて「不定期」状態ではありますが。ちなみに、相棒の名前は「なっきー」こと山田なつきさんです。
[だからこそ]
私は、このご縁を大切にしてきました。始めた時、相棒はすでに「話すことのプロ」でしたが、私は「普通のおばちゃん」でした。しゃべり方も下手で、すぐに言葉が出ない状態でした。なっきーが降板したあと、代わりの相棒はついに見つからず、一人で続けることを決めた時、「音読」することを思いつきました。2021年の12月ごろだったと思います。それ以来、毎朝30分のトレーニングのおかげで、「話すこと」に慣れ、毎日の読書ノートの発信で、「書くこと」に慣れ、娘との日常生活の中で、「切り返し」にも慣れて、今の私が形作られました。これこそ「継続」の賜物です。


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