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「モラハラ男は結婚した途端に豹変するから、見抜けない」は本当か

モラハラ夫被害者のSNSでのつぶやきを見ていると「モラハラ男は、結婚した途端に豹変するから見抜けるわけがない」という意見がとっても多いです。ですが、本当にそうなのでしょうか?

よくよく考えてみれば、モラハラ夫についてSNSでつぶやく女性というのは、そのほとんどがモラハラ夫の被害にあっている女性であり、モラハラ夫の被害にあっているということは見抜けなかった結果なわけで「モラハラ夫は、結婚した途端に豹変するから見抜けるわけがない」という意見が多くなるのは当然といえば当然。

例えば、「付き合ってる途中で何か違和感を感じ別れた」という人がいたとしても、別れているのでモラハラ夫の愚痴をいうことはありません。

明らかにモラハラと判明して別れた元彼の愚痴をいう人はいるかもしれませんが、「ん?なんかこの人あんまりよくないかもー」という理由で別れを選択し被害に遭わずに済んだ人が、愚痴をいうことはないのです。

しかも、「モラハラ臭」を察知しつつ、「結婚したら変わるかも」とそのまま結婚に踏み切る女子も世の中には少なくない数いるので、それら女性を入れると、結婚前にモラハラ男を見抜ぬいてるケースも、見抜けなかったケースと同じくらいの数、存在していると思います。

結論。「モラハラ男は、結婚した途端に豹変するから見抜けるわけがない」ということはないと、私は思っています。

(まあ、人を見る目があまり養われていない若いうちは運悪くモラハラくじを引いてしまうことは、十分あり得るとは思いますが)

ぜんぜんうれしくないことに、女性にとって、モラハラってわりと身近な問題ですよね。パートナーのモラハラを疑ったり、友人知人の中でモラハラ被害者がいたりと、女性なら一度や二度は、モラハラを身近に感じざるを得なかったことがあると思います。

私の夫は、今のところモラハラ夫ではありませんが、夫と付き合っていた頃、モラハラという言葉が浸透してきた頃だったこともあり、結婚する前は「モラハラじゃないよね?」と何度か注意深く観察したことはあります(笑)。モラハラ被害によりバツイチになった友人や、「夫がモラハラだ」としばらく実家に帰りあわや離婚みたいな騒ぎになった友人(この友人はのちに和解)もいました。

例え今は関係ないと思っている人でも、いつどこでモラハラ男に出会うかもしれない、友人から相談されるかもしれない。被害を防ぐための知恵は、つけておいたほうがいい。これからパートナーを探すという人は絶対つけておいたほうがいい。

ということで、モラハラを見抜くにはどうしたらよいのかを解説していきます。私は、3つのポイントがあると思っています。

ちなみに、「店員さんに横柄な態度をとる」「自分の母親に対して偉そう」「極度に束縛する」「人を見下した態度をとる」「病気の彼女にご飯作らせる」など、当たり前でわかりやすいモラハラチェックポイントは割愛しますよ。あくまでも結婚前に見抜けない可能性がある「優男仮面をつけたモラハラ男を見抜く方法」というテーマでいきます。

常に優しすぎる人が怪しい

モラハラ被害者はいいます。「結婚前は本当に優しくて、まわりからの評判もよかった。だから絶対に気づけない」と。

ひねくれ者の私からしたら、「それこそが怪しい」と言う感じです。そもそもですね、普通の日本男子は基本的に「いつも優しい」なんてことはあり得ないと思うのです(30オーバーは特に)。いやもっというと男性だけでなく女性もですが、ずっと一緒にいるような間柄なら、性格のよい人でも大なり小なり怒ったり不機嫌になったり気が利かなかったり、なんてこともありつつ、でもいざというときには優しいとか、本当に困っているときに相手を思いやることができるという人がほとんどではないでしょうか。

まあ、希に本当に気立てがよく優しい男性もいるにはいると思うので、見抜けないという気持ちもわかるしそこがややこしいところなのですが。ただし「本当に気立てがよくいつも優しい男性」は、女性が想像するよりぐーんと少ないのです。

あ、でも、もしかすると今の若い男子には多少割合は多いかも。でもその場合は、ちょっと頼りなくて抜けているはずです(笑)。それに子どもっぽく不機嫌になったりも、していて、まわりからの評判はそんなによくないと思います。評価よいとしたら「かわいいよね」とか「にくめないよね」って感じでしょうか。

だからやっぱり、「いつも優しくてそして周りからの評判がいい(頼りがいがある)」なんて人は、めったにいません。

だって、周囲の男性、父親や兄弟、友人、同級生、信頼できる男性の中に、そんな完璧な人いますかね?正直、私のまわりにはいません。だから、いたらちょっと注意深く観察したほうが、いいと私は思います。

私はやや"ブラコン”の気があり、弟のことがわりとすきなんですが、そんな弟たち(2人いる)を見ても、「いつも優しい」とは思わない。いざというときはとても優しいし、頼りにもなるいい男子ですよ(2人ともとっくに結婚しており、子煩悩パパになっているので姉目線だけではないと思います)、でも常に優しい人間ではありません。

ちなみに私の旦那もまったく該当しません。いざというときは優しいけど、気分屋なのでよくイライラもしてるし、たまにそれをぶつけてきたりもしています(ただそこはお互い様です)。

友人の彼氏や旦那さんの話を聞いていても、やれけんかしただの、こんなむ腹の立つことをいってきただのそんな話は自然と出てくるものです。

半年も一年も付き合って、まったく怒らずにいつも優しい男性がいたら、ちょっと注意したほうがいいかもしれません。

話し合いができるかどうか

いつも優しく仏のような人がすべてモラハラする人なのかというと、もちろん、本当に仏のような人や怒ることにエネルギーを使いたくないという人もいると思います。 なので、次にチェックすべきは、「話し合いができるかどうか」です。

怒鳴るなどして話し合いをしないなどは論外ですが、優男仮面は、「○○ちゃんの好きにすればいいよ」「オレは○○ちゃんのことを考えているよ」など、一見やさしい言葉で女性の意見をスルーする傾向があります。パートナーにこのようなことをいわれて、思っていることがあったけど思わず飲み込んでしまった、という人は注意が必要かもしれません。

親密な間柄の場合は特にですが、本当に優しい人というのは「優しい言葉をかけてくれる人」ではなく「真剣に向き合ってくれる人」です。

自己主張して関係が続くか

モラハラ男リトマス紙NO1は、なんと言っても「女性の自己主張」です。

モラハラ男が好きなのは、「従順な女性」「言うことを聞いてくれる女性」。私は、女性が男性を立てたり支えたりするのは全然悪いことだとは思いませんが、それと女性が自己主張をするしないは別問題ですし、トレードオフではありません。

モラハラに遭遇している女性を見ると、その多くは、優しく他人を尊重できるタイプで、その一方でいいたいことをいえないという女性が多い。巷のモラハラ体験談などを読むと、まるで、「いいたいことをいって、自分を認めてあげる、自分の意思で生きる」ことの練習させられているかのような女性も少なくありません。モラハラ被害にあって離婚にいたった友人もとても優しい子です(離婚後は、やさしさももちながらもかなり強くたくましくなりました……)。

いやなことはいやだ、したいことはしたい、おかしいと思うこと、などをはっきりと伝えてみることが、最大のリトマス紙。そう振る舞っていれば、真症モラハラ男は、おそらく去って行くと思います。でもそれでいいですよね。本音で付き合えない人とは長く続きませんから。

ただ、女性がきちんと自分の意見やモラハラに心を痛めていることを伝えることで、関係が改善するケースもあります。男性がプレッシャーやストレスなど何らかの事情を抱えて一時的にモラハラになっていた場合や、女性とのコミュニケーションがすこぶる下手なことによるモラハラのような発言している場合などは、改善するケースも、あります。

例えば、うちの弟夫婦。食事をしているときに、「あのとき○○くんモラハラだったよね」「うん、たしかにおれも振り返ってみるとそうなってたと思う」なんて会話を、姉の前でしていたりして。

前述した離婚騒ぎになった知人も、のちに仲直りしました。女性側が思っていることをすべて伝えた結果、旦那さんの行動が改善されたそうです。

私の夫もバツイチで、若い頃は若干のモラハラ発言なども知らぬうちにしていたようで、ときおり過去を振り返って、あのときオレ最低だったよなといっています。

完璧な人間なんていないですし、人間は、基本的には成長します。だから、自分を振り返ることができる人間であることが、とても大事だと思います。それを判断するポイントが前述したような「話し合いができるか」「女性(相手)の意見(自己主張)を受け入れることができるか」なのです。

ということで、モラハラ男(もしくはモラハラ女)を見抜く方法は「相手ときちんと向き合い本音で話し合いができるかどうか」それに尽きるのではないでしょうか。

それしても、なぜモラハラ人間が生まれるのか。男性に多いのはなぜなんでしょうね。この本おもしろそう。



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