長女なのに自分だけ未婚。憂鬱だった家族親戚の集まりいとこにシンパシーを感じる

憂鬱に思っていたイベントが、終わりました。そのイベントとは、祖父の誕生日会兼家族旅行。

私は4人きょうだいの長女、なのですが、ここ3年ほどで小春家に結婚ラッシュがやってきて、あっという間に兄弟の中で独身は私だけになりました。

そして迎える祖父のバースデー。きょうだいのことは大好きだし正月以来の再会。祖父は89歳とのことで、皆に会えるのうれしい。が、しかし、その一方で祖父母と母、弟と妹とその配偶者たちに囲まれて過ごすのか…と思うと、長女のくせしてて独身である私は、肩身の狭い思いやさびしい想いをしそうな予感…しかも母親に結婚について何か言われるのでは?と、とても憂鬱だったのです。

しかも、運の悪いことに、当日までの一週間が、なぜかやたらと忙しいし、気分の落ち込みやすい生理前。私は忙しくなるとかなり心が内へ内へと向き、人と会うここともかなりおっくうになる性質。それでも、昔なら家族旅行といえば自分の肉親だけだった。でも今回は3人も血のつながりのない家族と一緒――、と思うとますます心は重い。とはいえ、まさか仏頂面をしているわけにはいかないので、ちゃんと皆と交流しなくては、というプレッシャーも抱えつつ、かなりどんよりした気分で宿へと向かったのでした。

そして、旅館に着き、到着メンバーが集まる部屋へ。ドギマギしながら足を踏み入れると、見慣れない顔がありました。あれ?Sちゃん?Kちゃん?と義理の妹かと一瞬思ったが、違う。それは、10年ぶりに会ういとこの姿でした。

前回会ったときは、まだ子供だった彼女。すっかり大人になっており、久しぶりー!と再会を喜びます。続いて登場したのは、その弟君。そして彼も今年社会人ということで、初めて大人になった姿を確認。と、同時に彼を見て「あ」と、思った。シャツを1番上のボタンまでしかと止め、銀縁の眼鏡に、もっさりとした髪型、そして、どこかうつむき加減の表情――。昔からおとなしい性格であることは、知っていたももの、そのまま全く変わらずに成長したことが判明。

そして、活発ないとこ(姉)と違い、ほぼ一言もしゃべらずに、彼は部屋の隅で、なんとなく皆を眺めているのでした。

そんな、まるで私の内へ内へと向かっていた心の奥底を体現しているかのような彼を見て、私はとても安心した。そして、思った。○○くん、わかるよ、わかる、いとこといっても数年に一度しか会わないわけだし、しかもその配偶者がわんさかいて、知らない人ばかりで、そうなるよね、わかるわかる、その気持ち、と。

その一方で、いとこ(姉)は、こちらも子供の頃から変わらない性質、ただし屈託のない明るさと人なつっこさを発揮しており、それはそれで私は癒やされた。しかも、独身(とはいえ、彼女は一回り以上年下なんだけど)。ということで、独身アラフォーの私だが、つい最近大人になったばかりのいとこたちに、シンパシーを覚え、ちょっとした心のオアシスとして、彼らと接していたのでした。

気になるバースデー会は、甥っ子(1歳)がダントツの盛り上げ役となり、無事終了。食事後はいとこや妹たちと温泉につかり、夜はきょうだいたちと母、祖母と昔話などで盛り上がり、幕を閉じた。配偶者と仲良くしているきょうだちたちを見て、一瞬のさみしさを覚えることがありつつも、いとこたちの姿を胸に秘め、無事乗り切ることができました。

前回会ったときは、まだ子供だったいとこたち。そんな彼らにこのようなかたちで励まされるとは、10年前の私はまったく想像せず。

そして、撮影した写真などを見ると、ついつい、いとこ(弟)を探してしまう有様。○○くん、お互い、お疲れ!と心の中で、つい呼びかけてしまうのでした。

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