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好きなだけ、老化にあがらうことにした

「ありのままがいい」「若作りはタブー」の呪縛がコワかった

10年程前に、「美魔女」という言葉が流行していました。美魔女とは、「美容に一生懸命かつ、美しい中年女性」のことで、『STORY』という雑誌が生み出した言葉。

年相応に見えない(賛否あると思うが少なくともパッと見)美しく、ちょっと色っぽい一般女性たちが、雑誌の誌面を飾り、美容法や生き方をまとめた書籍なども出版されて、にわかブームを巻き起こしていました。

一方で、メディアや巷で「若作りして何が楽しい」とか「いい年して」「イタい」といったバッシングも多く見かけました。実際、私のまわりでも「イタいよね」みたいな感じのことが言われてましたしね。

ただ、私は何がいけないのかさっぱりわからなかった。本人が好きでやってるだけなのになんでみんなそんなに否定的なんだろう?と思ったし、美魔女バッシングへ、言葉にできない違和感を感じていたのを覚えています。

で、たまたま、↑このコラムを読んで、女性達の美魔女バッシングに対しての違和感の正体がわかったんですよね。(ちなみに男のバッシングは「良妻賢母」の規格から外れた女性へのバッシングだと思う)

それが、「"ありのまま”の呪縛」。

昨今、「女の価値=若さ・外見の美しさではない」とかアンチエイジングを疑問視する声や論調があるけど、その「年相応の、ありのままがいい」がなんとなく、「年相応の、ありのままでいるべき(年相応にふるまうべき)」になってきている気がするんですよ。

過去に私が「美魔女バッシング、コワい」と無意識に感じていたのもコレだった、と気づいたわけです。

でもなんかそれって結局、女性の価値を若さや外見に求めるのと同じように、女性を縛ることになるんじゃなかろうか。

しかもですよ、正直言って、世間の「美人やかわいい人の人のほうが価値がある」という価値観はなくなっていないわけで。なんか矛盾してる気が。

「ありのまま」を理想として美魔女バッシングするような女性って、きっと石田ゆり子かとキョンキョンとか崇拝してそうな感じ? からっとナチュラルな雰囲気の。私の妄想かもですが。

石田ゆり子はもはや誰が見てもかわいいし、キョンキョンも好きですよ。でも、そのナチュラルな美しさは、ゆり子とキョンキョンだから成立しているのであって、一般人がありのまま精神を見習ったところで、本当に老いていく一方だからね。

もちろん私は年相応に年を重ねることを否定してるわけではありません。ナチュラルに年を重ねていく人もすてきだと思います。美容に興味ない人だっていると思うし。

でもね、本当に下心なく無心で老いていける人って、美魔女を批判しないと思うんですよね。関心がないと思うんだわ。

そして、石田ゆり子やかキョンキョンの崇拝者が「キレイに見られたい」という気持ちがまったくない、ってことはないと思うんだわ。自分の外見への執着を棚に上げて、美魔女バッシング(≒同じ女性を攻撃)して何の得があるんだろう?と思います。

なぜ美魔女という言葉が今気になったのかというと、40歳超えて私は思ったのですよ。

「ありのままとか、無理」と。

ただでさえ丸顔でむくみやすいのに、最近ますます顔がだらしなくなってきたのです。あからさまに「ほうれい線が」とか「しわ」が、とかそういうわかりやすいものではなくて、謎に顔がだらしないのです。(ちょっと調べてみたら、加齢により血行が悪くなるらしいからそれが要因かも)

ずいぶん前から薄々感じていて、メイク前の美顔器と舌回し体操とツボ押しが欠かせなくなっているのです。

これがねー、ビフォーアフター公開しようかと思うくらい、やるのとやらないのがぜーんぜん違う! 美顔器とかやっすいやつだけどね。あと、お風呂に入らなかった次の日とかも、だらしないね。

しかも、だんだんいろいろな処置をしても「う〜ん……?」みたいな日も出てきて、まあ若干太った(1キロぐらいだけど)というのもあるのかも(そう願いたい)と思ったのと、どちらにしてもとりあえずいいかげんもう少し痩せないと、と思い、現在ダイエットを決行中であります。

それに、今まであんまり興味がなかった美容針とか、脂肪を溶かす注射とか美容クリニック的な処置にも興味が出てきたのです。

が、まずはとりあえず、ダイエットを成功させます。

しばらくは、好きなように、老いにあがらうことにします。


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