こうして人はやっぱり分かり合えない
今の日本の子どもたちを取り巻く現状や、少子化に対するコメントを見る度に思うことがあります。
ヨーロッパだったら、こんな問題で、人々の間に溝ができることはないんだろうな、と。
特に、独身者や子供のいない女性と、子供のいる女性って、根本的にわかり合えない社会になっています。
なぜか。
子供のいる人たちのコメントに、
「独身税を取れ」とか、
「産んでいない人間は産んでいる人間に感謝しろ」とか、
「子育てに協力するのなんて当たり前」というものが多々あります。
それに対して、独身である私は矛盾とある種の〝ムシの良さ〟を感じてしまいます。
普段は、
「いい歳して結婚〝できない〟のはおかしい」と異常者扱いし、
「恋愛したことないなんて信じられない」と奇異な目で見て、馬鹿にしているくせに、
「協力しろ」とは一体なんなのか。
子育ての経験がなかろうが、子育てしている親戚を見たことがなかろうが、「協力してほしい」と言った相手に嫌な思いをさせられなければ協力します。
普段から見下しているくせに都合のいい時だけ協力を求めても、協力する気になんてなれません。
未来の納税者を育てているんだから当たり前でしょ、という意見も見かけたことがありますが、現代の子供の躾のなさを見ていると、今よりも〝社会のお荷物〟が増えるのではないでしょうか。
マスコミの誘導でしょうが、「子持ちが独身を馬鹿にする態度」は昔も今も変わりません。
表面的には独身者を理解したように見せかけて、「でも異常だよね」という言葉が出てきたりするのがその証拠。
補足すると、こういう態度を取る子持ち様は、パートナーとか子供以外に誇れるものがない、自己肯定感がとても低い人たちです。
日本社会では、仕事で成果を上げ、お金を稼ぐことも重要な自己肯定感ポイント。ですが、大多数の子供のいる女性は、そこまで〝成果を出せる〟仕事に就くことができないし、ブランクなどもあって成果を上げること自体がとても難しいものです。
パートナー、子供関連以外で居場所や誇れるものがある人は、独身者の前で不思議なほどパートナーや子供の話をしません。
ただ、そういう女性は極一部。ゆえに、独身者を馬鹿にする人が大多数になってしまうのです。
「なんだかんだ言ってもさ、独身って誰にも選んでもらえなかった(ほど人として劣ってるでしょ)(笑)」というのが本音。
出会いなんて、ただの運と縁ですよ?
こんなんだから、独身者も子持ちを理解する気をなくしていきます。
だからこそ、女性たちはお互いを分かり合えず、それは、今後も続くでしょう。