〝自分には無理〟を取り去る考え方
誰かに何かチャレンジングなことを勧められて、
「それ、私には到底無理」
と返したことがあります。
他人からしたら、簡単にできることでしょ?と思えることでも、自分にとっては夢のまた夢、というものも多いものです。
ただ、その〝夢のまた夢〟も、考え方を変えた瞬間、なぜか流れが変わって叶ってしまうことがあります。
私の場合、就職と転職がそれでした。
2年半、箸にも棒にも引っかからない就活の末に就職した場所は、絵に描いたようなブラック企業。
同期や後輩のほとんどは、大企業に就職してバリバリ活躍しているというのに、私は「本物のバカ」認定されて怒鳴られる毎日でした。
当然、転職したい気持ちが日々増していきます。本気で転職を考えた時に、毎日、必要以上に怒られていたことが疑問を生じるきっかけとなりました。
私は、本当に、「本物のバカ」と蔑まれ、超低賃金で毎日12時間以上もこき使われなければならないほど、軽い存在なのだろうか?
一般的な成人よりも、最低賃金よりも低い給料に甘んじていていいようなレベルなんだろうか?
一応国立大学に受かるだけの暗記力がある、英語だって大学院の同期よりははるかにできた。いったんは派遣から正社員化してもらえるくらい、気に入られる要素もあるし、就職前にアルバイトをしていたレストランでは重宝してもらえるくらいの能力がある…。
私ができていることが全くできない人もたくさんいるはず。ここまでのスペックがあるのに、ちゃんとしたところに就けないのは、むしろおかしいのでは?
この思考の転換ができた1ヶ月後、私は新しい会社の内定を手に入れていました。
それは、最初から正社員として働けて、未経験だけど1から教育してくれて、残業代がきちんと出る、理想を超えたところでした。
年収もいきなり50万円アップ!
2年前には〝夢のまた夢〟だったものが、あっさりと叶ってしまったのです。
〝その状態になるにふさわしいはずの私が、ずっと低いところに甘んじているのはおかしい〟と心から思えると、理想以上のところへの扉が開くのかもしれません。
また、「自分はそこまでの資格がないから」と思っていると、その選択肢すら出てこないものですが、
「当然、それだけの資格があるでしょ?だって、◯◯もできるし、◯◯な性格だし」
という思考でいると、
「じゃあ、私はどうしたい?」
とはじめて考えることができます。
〝こんなの、できるわけないじゃん!!〟と思った時は、〝本当に?〟と自分に問うてみて、反証を挙げてみると、考え方が変わるかもしれませんね。