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ホロスコープ:天体の影響の強弱

楽しみが抑制された堅実な出生図チャート

 ホロスコープには本当にいろんな種類の解釈があります。
 私の出生図は、太陽・金星・土星・冥王星・水星が5ハウスにごちゃっといるため、「楽しいことが抑制された人生なんだな」と解釈していました。

 「制限・抑制の土星」が心地よく力を発揮できるという「天秤座」にいて、「楽しいこと・恋愛」を示す金星が、居心地の良くない蠍座にいます。しかも、土星−金星はコンジャンクション。
 さらに、ゼロか100か、という冥王星がでんと構えている(笑)ため、ゼロ側に影響があった分野もちらほら。

 と、私の出生図解釈はそのくらいで終わっていたのですが、最近、「アウトオブサイン」という考え方があることを知りました。

アウトオブサインとは

 天体同士がアスペクト(特定の角度)を取っていると判断する際、「±◯度までならアスペクトとみなす」というルールがあります。

 太陽や月が絡むなら±8度、その他は±6度がよく見る許容範囲。
 もちろん、ズレが小さい方が影響が大きいです。

 本来、特定の性質(火水地風)同士でアスペクトを取るはずなのに、この許容範囲のおかげで、特定の性質から外れるものが出てきます。

 私のチャートの場合、
・太陽と金星:蠍座
・冥王星、土星、水星は天秤座
です。
 本来、これら5つの天体は、互いにコンジャンクション(0度)という強力なアスペクトを取るのですが、蠍座と天秤座の間で形成されるものは、星座(サイン)が違うため、影響が軽くなるそうです。
 アスペクトとはみなさないという考え方すらあります。
 これら5つの天体の星座(サイン)は、本来、同系列の性質で形成されるはずの月とのトライン(120度)にも影響しています。

これを踏まえて出生図を解釈すると

〈影響が普通にあるアスペクト〉
・太陽と金星のコンジャンクション
 自分の魅力が社会の中で充分に発揮でき、人に好かれる傾向がある。恋のチャンスが多いと言われる(実際には金星の居場所と、土星と冥王星からの影響もあり皆無ですが…)

・太陽と月のトライン
 裏表がなく素直な性格。成功運がある。穏やかで人気運あり。

・月と金星のトライン
 容姿に恵まれる。素のままで人に好かれる。言葉による表現が得意。

〈アウトオブサインにより影響が弱まるアスペクト〉
・太陽と冥王星のコンジャンクション
 強烈なカリスマ性と周囲に対する影響力を持つ。目立つし存在感があり、何かしらの「使命」を持っている。

・太陽と土星のコンジャンクション
 自分に厳しい。目立ちたくない。完璧な結果を求める

・金星と冥王星のコンジャンクション
 圧倒的な魅力を持ち、人を喜ばせることに長ける。強烈なカリスマ性と恋愛への情熱を持つ。裏切られると容赦しない。

・金星と土星のコンジャンクション
 自分の女性らしさに自信がない。奥手だが惚れたら一途。恋愛より仕事が優先。

・月と冥王星のトライン
 ちょっとのことでは動じない心の強さを持つ。人を惹きつけるが人間関係を壊しやすい。

・月と土星のトライン
 感情を抑制し、冷静沈着。自己管理能力があり、周囲から信頼される。

 冥王星が太陽、月とアスペクトを取っているとカリスマ性があるんだ〜と浮かれていたのですが、それほどでもなかったようです。
 ただ、実体験から、天体の星座(サイン)が違っていても影響はあると感じています。ので、アウトオブサインだからと言って油断はできないですね。

ファイナルディスポジターというもの

 ファイナルディスポジターとは、ホロスコープの全ての天体のエネルギーが流れ込む場所、判断の基準になるもの…などなど言われています。
 天体のいる星座(サイン)→そのサインの支配星を辿って行って、行き着いた最後の天体が、チャート全体に影響を与えるとのこと。

 私の場合、最後は金星と冥王星に落ち着きます。ミューチュアル・レセプションと言うらしいです。

 旅するルートが長いので、金星の方が影響大かもしれません。
 私のチャートでは、金星は居心地の悪い蠍座ですが、天秤座冥王星との間で相互作用しているので、金星が居心地良く感じる天秤座の恩恵も受けられるのかもしれません。

 たしかに、美しいものが大好きで心地よい場所を求めます(金星)。
 心地よくなければやりたくないけれども、いざやるとなったら徹底的にやります(冥王星)。
 これが、生きていくうえでの判断基準になっているのかなと思います。
 先ほど、冥王星が絡むものについては影響が小さいかなと書いたのですが、ミューチュアル・レセプションがあるので、金星−冥王星コンジャンクションはちょっと影響大なのかな、なんて思ったりしています。

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