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幸せの種類

足元の幸せ

 ひと昔前は、
「誰かに勝つこと」
「何かを手に入れること」
が幸せだと言われてきました。

 その考え方が進化して、
「勝てなければ幸せじゃない」
「これを手に入れられない人は幸せになれない」
なんていう価値観も生まれて、たくさんの人が傷ついてきました。
 結婚とか、子供とか、出世とか、マイホームとか…。

 けれども、大人になって、何十年も経って、自分も周りも色々な経験をしてきて、やっと気づくのは、
「足元の幸せが一番大事」
ということだったりします。

 〝ないものに目を向けるのではなく、今あるものを数えましょう。〟

 願望を叶える系、自己啓発の本を読んでいると、時々そんなフレーズに出会います。

 それはきっと、何かを手に入れていてもいなくても、幸せを感じられることはあるから、それを探して、ちゃんと感じようね、という教えなのでしょう。

 毎日の小さな幸せを感じられていたら、それだけで幸せになれる時間が増えるので、習慣にしたいところです。

打ち上げ花火のような幸せ

 ひと昔前に言われていた「結婚、子供、出世…」などの「手に入れることが当たり前」とされてきたもの。これらは、現代社会では手に入らないと感じる人の方が多いのではないでしょうか。

 ただ、よくよく考えてみると、結婚も子供も、マイホームも出世も、
〝手に入れた瞬間、打ち上げ花火のように大きな幸せを感じる〟
ものであって、その後の幸せを約束してくれるものではありません。

 お金がかかるのに、子供が引きこもりになってしまった。
 出世したはいいけれども、仕事の難易度が跳ね上がってしまった。
 結婚したら、相手が豹変した。

 などなど、手に入れたばっかりに、その後、毎日が憂鬱になってしまったり、人生が狂ったりしてしまう例は世の中にたくさんあります。

 最近では、そのようなデメリットが広く知れ渡るようになった結果、何かを手に入れても素直に喜べない人がちらほら出てきているようにも思います。

 私も大会で優勝した時に、嬉しかったのと同時に、「これで世間の人が私を見る目が変わる…しっかりしなくては」とぶるぶる震えていました。

 手に入れた時に、思いっきり幸せを味わっておいても良かったなと今では思います。
 だって、その時にしか味わいきれないものだから。

 将来のことを思ってちょっとナーバスになるよりも、ちゃんとその瞬間を楽しんだ方がいい。
 だって、手に入れられたということは、今までの頑張りが認められたということだから。

どっちも大事

 足元の幸せも、打ち上げ花火のような幸せも、どちらも〝幸せ〟。

 たくさん感じられた方が、トータルで見ると幸せの量が増えますよね。

 だから、どっちも大事にしていきたいと思っています。

 

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