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限界を知っていると無茶をする!?
大学時代、有機化学を専攻していたので、どんな化合物に皮膚で触れると危ないのか、どんな化合物なら大丈夫かが大体わかってしまいます。
学生の有機化学の実験って、扱い方に慣れていないこともあって、薬品が手につくのは日常茶飯事。たまに皮膚が炎症を起こしたりして、経験で学んでいくのです。
また、お薬についても勉強する機会があります。基礎的な生化学もやるし、お薬がどのように身体に入って、血中濃度がどのように変化していくかも知ることができます。
お薬の正体は、〝本来毒物であるものだけど、一定の範囲で使うと人体に有用な効果を発揮するもの〟ということも心得ています。
ゆえに、お薬の使用量を守らなかったり、アロマオイルの原液に直に触れたりします。
例えば、私の場合、バファリンは大人であれば1回2錠のところを1錠しか飲まないことがあります。それでも血中濃度がある程度高まるので、意外と効きます。
ただし、症状が重いと、前回飲んだ時から6時間が経過していなくても次を飲むことがあります。〝6時間〟という数字は安全性をみてのものだと知っているし、前回からある程度時間が経っていれば血中濃度のかなり低くなっているはずなので、次を投入しても大丈夫だろと思ってしまいます。
また例えば、シナモン系の成分が入っているもの以外は、アロマオイルを希釈せずに塗ってしまうことがあります。個人的に主成分を調べ、学生時代の経験から「この化合物なら悪さしないだろ」と判断して使用しています。
シナモン系は、大学時代に類似化合物をガンガン使っていたために少しでも使うとアレルギーが出てしまうのでNG。化合物の構造的にも反応性が高いと予想されたので、使用を控えています。
…という話を、同じ化学・生物系の友達としていて意気投合したことがあります。
「限界を知っているからこそ、守らなかったりするよね」
わかっているからこそ安心して〝守らない〟し、〝限界を自分で決められる〟もので、化学系以外の人の前ではできない話だな、とも思いました。
これと似た話で、数百万円の借金をしている人に対して、平然と「まだ大丈夫じゃない?」と言っているシーンを見たことがあります。
借金とは無縁の生活をしている私にとっては、数百万円の借金は恐怖そのもので、自己破産レベルではないかと感じました。
「まだ大丈夫」と声をかけた人に詳しく話を伺ってみると、「若くて働けるから、返せる可能性がある。だから自己破産にはならない」とのこと。
思えばその人は親の破産を目にしていたので、どのくらいまで大丈夫で、どこからが本当に危ないのかわかっていたから、「まだ大丈夫」という判断になったのでしょうね。