文章を読める人が希少価値になる時代
日本人だけど、日本語が読めない!?
今は、大人も子供も〝読書習慣〟がない時代です。
「今の子供は小さい頃からYouTubeを見て育っているから、漫画すら読めない子が多い」
という、本当なのか冗談なのかわからない噂も耳にします。
社会人でも月に1冊も読まない人が多いようてすね。
10代の頃に受験のためという理由でテレビも漫画も禁止、写真の載った雑誌もいい顔をされない環境にいたため、必然的に紙に印刷された文字にしか触れられなかった私にとっては、リアルな想像すら浮かばないような事態です。
そのためか、日本人の文章理解力が壊滅的な状態になっているらしいです。
進学校の生徒でも、単純で素直な読解問題で3分の1が誤答したというエピソードがあります。
昔からこうだったのでしょうか。
もし、簡単な文章すら理解できない子供たちが増えているのであれば、国家レベルでの危機だと思うのですが…。
起業家の卵に動画配信を勧める理由
個人で事業を行っている人って大体YouTubeなどの動画で発信をしています。
起業塾なとでも「動画配信はマスト」とされ、どんな機材を使うか、どんな編集をするかをディスカッションしているところが多いです。
「見る人が頭を使わなくても理解して、商品を買いたいと思えるようにする」のが究極のセオリー。
それもまた、文章が読めなかったり、難しいことが理解できない人(理解をはじめから放棄する人も含む)が増えていることが影響しているんだろうなと思います。
仕掛ける側が知恵をしぼって「考えさせない」方向に誘導しているような気がしてなりませんが、そうしないと稼げないという現実があるので仕方ないのかもしれません。
文字の方が圧倒的に情報量が多い
私自身は動画を見るのが苦手です。
動画では、言いたいメッセージはひとつであることがほとんど。文字にしてしまえば一瞬で片付くことを10分とかかけて延々と喋っていたりする。
説明動画や、セールス動画、勉強動画を見ているとどうしてもイライラしてしまうのです。
間髪入れずに次のフレーズが入ってくることもあって、思考がお休み状態になりやすいなとも感じます。
動画を10分見るよりも、同じ時間で本を何ページか読んだ方が、情報量は圧倒的に多いし、自分の頭で考える時間も持つことができます。
自分で情報を取りに行って、さらに取り入れた情報を咀嚼する。これは文字媒体だからできるのであって、動画では不可能です。
動画だと、そもそも「理解する」必要がないから咀嚼もなにもありませんね。
文字での文章に価値を感じることができなくなり、動画媒体が情報を取得する主な手段となっている人が多くなってきていることを考えると、今後、日本語であっても文章を読み書きできる人は希少価値を持つようになっていくのではないでしょうか。