科学が都合よく利用されている
話題になると儲かる。売れたもん勝ち。
その考え方はわからないでもない。
ただ、世の中、怪しいものが多すぎませんか?
・〝マイナスイオン〟を発生させるという機器
→マイナスイオンがあるということは、プラスイオンもどこかに必ずあるはずなのに、存在が抹殺されている。
そもそも、本来のマイナスイオンとは違うものを「マイナスイオン」と言っているもよう。
・水素水も一時期流行りましたね
→なんか粉も売られてたけれど、水素(H2)ってほとんど水に溶けないし、軽〜いからすぐに飛んでいきますよ。
そもそも、実験室などで使う水素って、一歩間違えると爆発するから、注意して扱わないといけないくらい危険な物質なので、市販品の中にあること自体が違和感バリバリ。
・引き寄せの法則は、量子科学で証明されている
→量子科学で研究されている「素粒子」はあるらしいし、波動という現象もあるらしい(水に石を投げた時にできる波紋がそれらしい)。
ただ、思考ってたしか、脳の電気信号で起こるものじゃなかったっけ?
そんな簡単に、量子科学と思考を結びつけていいものなの?
「願望を叶えることと、思考の関係は量子科学で証明されている!」と主張する人たちに、シュレーディンガー方程式の解き方を教えてと言ったら、どんな反応返されるかな(o・ω・o)
少しでも、原理原則をかじっている人から見ると、ツッコミどころが多い理論や商品が、世の中たくさんあるなぁと思います。
どんな商品や理論でも、科学的な根拠が言えないと信用できないという前提があります。
科学的な根拠がしっかりしていなくても、経験則でほぼ間違いがなく、繰り返し同じことが起こるのであれば信用できます。
ただ、世の中にあるもので、しかも流行ってしまっているものの中には、科学の知見を中途半端に借りてきて、無理やり理論を作っているものが存在します。そして、それを真に受ける人がわりとたくさんいるという現実もあります。
売れればOKという考え方が透けて見えますが、偽物を売ったしっぺ返しは遅かれ早かれ来るのではないかと思います。
購入した人が、何の効果も得られずに大金を使ってしまったり、悪い方へと行ってしまったり。
ただ、こういう物を売る側は、なぜか営業スキルだけは長けているため、効果があると信じて買ってしまう人がたくさんいそうです。
普段の生活で物を買う時は、ちゃんとした科学的な根拠があるのかを、私たち消費者自身が考えることが大事ですね。
また、お仕事をするうえでも、払っていただいた以上の、本物の価値を提供できているのか、いつも心がけていようと思います。