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#0 28歳の看護師が未経験からエンジニアになるまで

まえがき

とあるベンチャーでエンジニアをしている者です。
この仕事を始めたのは2022年9月からでまだ3ヶ月そこらの駆け出しです。

私は28歳という決して若くない年齢で看護師からエンジニアになりました。
特に数学的思考が得意でない(むしろとても苦手)、昔からコードを書いていたわけでない、IT知識も全くと言ってない状態から、なぜかエンジニアを志し、いろいろと苦しみながら今に至ります。
同じような境遇からエンジニアになる人がどれほどいるのか、、わかりませんが、誰かの参考になったらいいなと思うし、苦しかったことを忘れないためにnoteに残しておこうと思います。

経歴

就職が安定しているからという理由で看護師になろうと思い、大学の看護学科に進学し、2016年、新卒で大学病院の看護師になりました。
看護師という仕事は素晴らしい仕事ですが、メンタルが弱い自分には合わなかったので1年半で辞めて、2018年に美容クリニックに転職し4年働きました。(これも一応看護師で)
結果的に今は看護師ではないですが資格は無くならないので無駄な経験ではなかったと思います。

どうしてエンジニアに

美容クリニックでの仕事に大きな不満はなかったですが、何か物足りない、このままずっとここにいていいのかという漠然とした不安を抱えていました。
そんな中で、ふと
「プログラミング、勉強してみたら?」
と知人から言われ、すぐに転職とはいかなくてもとりあえず勉強してみようと思い、2020年、コロナ禍の春にMacBook Airを買ったのが始まりでした。15万、高かったな。。
看護師は基本リモートワークはできません。だからこそPCとネット環境さえあればどこでも仕事ができる、そして手に職がある(看護師もそうなのだけれど)エンジニアという仕事は魅力的に感じました。

またその知人におすすめのPodcastとしてRebuildを教えてもらいました。
当時はテック系の話を聞いてもさっぱりわからなかったんですが、「ソフトウェエンジニアってなんかかっこいい仕事だな」という漠然とした憧れや、自由で楽しそうだな、といった印象を持ちエンジニアになりたいと思うきっかけの一つになりました。

しかし、ここから長い戦いでした。

プログラミング独学時代

まず何をしたら良いか。
「プログラミング 独学」のような検索をすると
なんらかのプログラミング言語を学び、成果物を作る
これができれば転職のエントリーレベルになれそうだということがわかりました。
そこで言語はSwiftというiOSアプリを作る言語から勉強しようと思いました。iPhoneを使ってたという理由で。

書店でSwiftを学べる本を購入し、1ページずつ理解していく。
本だけで理解が難しい部分はYouTubeで同内容を解説してる動画を見て学んだりもしました。
勉強時間が重要ではないですがプライベートの時間のほとんどを勉強に充てて取り組みました。
しかし、本の後ろの方に簡単なサンプルアプリを作る章があったのですが、全くわからない、歯が立たない。

当然です。
変数と定数、配列、for文、関数、クラス、など理解しようと試みているだけで、完全に理解はできていないし、サンプルコードをなぞるだけでは全然使えるようにならない。
今ならわかります。
だけどその時の私は勉強の方法も分からず、これ以上どうしたら良いのかわかりませんでした。
いつまで経ってもエントリーレベルになる気がしない。
成果物ってどうやって作るんだ?
一旦看護師を辞めてプログラミングスクールに行った方がいいんだろうか?
このまま何も変わらないまま終わるんだろうか。
とにかくもがき苦しんでいました。

もがき苦しみすぎてRebuildのゲストでよく出演されるHakさんに以下のような質問を投げかけたりもしました。非常に丁寧に返事をいただき、ブックマークして大切にしてます。いつか直接お礼に行きたいです。

業界に飛び込む

独学に行き詰まりを感じる中で、自分にプログラミング学習を進めてくれた人に再度相談することにしました。
「IT業界に知り合いを作るためにもダメ元で転職活動してみたら?独学に行き詰まっていること素直に相談してみたらいいんじゃない?」
と意外なことを言われました。

すぐに某リクルーティングサイトで自分のプロフィールを作成するべく、今までの経歴、一生懸命プログラミングを勉強していること、これからも努力する意思があること、アルバイトでもいいから業界に飛び込みエンジニアへの道を一歩踏み出したいこと、など熱意を書き込みました。
そして興味のある会社にエントリーしまくりました。20社くらい送ったかな。
すると3社から面接をしてくれるという返信が来て本当に驚きました。
何も成果がない自分でも(当初GitHubも扱えずでした)話を聞いてくれるのか!?
まだ何も始まってないのに急に人生が動き出した気がして高揚感に満ちていました。

エントリーしてからあれよあれよと2週間ほどで、最終的に1社から、
「業界に飛び込みたいという熱意はいいけど、看護師を辞めてしまってから思ってたのと違うとなったら勿体無い。月数回のアシスタントのアルバイトから始めてみないか。」
という提案をいただき、美容クリニックの仕事と兼業という形を取ることになりました。
この時、躊躇わずに飛び込んだのは良い決断でした。
独学を始めて約1年が過ぎた2021年6月、制作アシスタントとしてIT業界のキャリアをスタートしました。



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