繰り返す罪
三週間ぶりに寂しくなって連絡した。
全部が上手く回り出している自覚はある。寂しくなって?ちがう、そーゆー感覚よりも幼い女の子が父親を求めてる感じが当てはまる。
「パパ、抱っこして」
私の中の少女が現れる。直接は会えないから、ラインした。返信はすぐ来た。強がって、楽しそうな雰囲気を演出したが、何故か落ち込む。だって、嘘だもん。全然楽しくないし、直接話がしたいし。
翌朝、目が覚めて再びラインする。本音を文章で送る。返信はないまま。
また、返信がないことで不安になるの無限ループが始まる。
仲良しの友人、同じ趣味の年代を超えた交流、美味しいスイーツ。素敵な洋服。資格取得の勉強。キレイに部屋を片付けても、どれも満たされない。
私は病気なんだろうか。気持ちがどんより曇っている。
車で30分先の神社にドライブして、後部座席でスマホをいじっている。そして、君からの返信を待っている。
このままいけば、同じ罪をまた繰り返す。君が動いてしまえば、また同じことの繰り返し。癖なのか、欲求なのか。静かに過ごしたいと思う反面、君と出会った意味を探している。
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