奇跡と暗示
1830年のパリ、
フランス革命の余波が
まだ色濃く残る中、
修道女
カトリーヌ・ラブレは、
静寂に包まれた修道院で
特別な体験をします。
ある夜、
深い祈りに
心を傾けていると、
目の前に
美しい光が差し込み、
聖母マリアが
現れました。
「このメダルを身につける
すべての人に豊かな恵みが与えられる」
という
神秘的なメッセージを
カトリーヌに伝え、
特別なメダルの
デザインを示しました。
そして
当時の人々は、
メダルを
身につけることで
奇跡を
目の当たりにし、
その力を
信じるようになりました。
持病が治った、
困難な状況で救われた、
心の安らぎが訪れた…
奇跡の体験談が
各地に広まり、
「不思議のメダイ」として
多くの信者に愛される
存在になったのです。
奇跡とは、
予想もつかないような
出来事が起こること、
そして
それを可能にする力
とも言えます。
心の深いところで
「これが可能だ」
「自分ならできる」
と信じる瞬間、
または
そう信じた自分に
気づく前にも
始まっている。
無自覚だったり、
見えてないけれど
確かな意図や思いが、
日常の中で少しずつ形になり、
ある瞬間に
目の前に姿を現す…
それが
奇跡の一部と
言えるのかもしれません。
サン=テグジュペリは言います。
”Les vrais miracles font peu de bruit.”
「真の奇跡は静かに起こるもの。」
この言葉が示すように、
真の奇跡は
華々しいものではなく、
静かに、
そして穏やかに
気が付かぬ間に
私たちの内側で
芽生えている。
奇跡とは、
大きな変化を
派手に見せるものではなく、
内側で少しずつ、
気づかぬうちに
でも確実に
私たちの人生に
影響を与えるもの
なのかもしれません。
日々の中で
気づかれにくい
小さな変化、
心の奥で感じる
ささやかな希望や信念。
それこそが
奇跡を育んでいる。
そして
暗示や催眠は
その種が
成長していくために
最適で豊かな
土壌を作る
助けになるのです。
写真は、
パリ7区にある
不思議のメダイの聖母の聖堂で
購入したメダイユを
ブレスレットにしました。
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