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第1回「伴走者だからこそ見えてくる何か」

おはようございます、世古口です。

障害者支援の現場に約9年在籍していました。まだまだプロフェッショナルにはほど遠いけれども、様々な経験を積み重ねましたし、障害福祉に関して自分なりの考えを持つようになりました。でも経験や考えを自分のなかにしまいこむだけで、外に発信する機会はほとんどありませんでした。これを機に、考えを紹介していきます。このアウトプットが誰かの役に立てればいいし、自分自身の考えの整理にもつながればと思っています。


僕はいつも「障害者」の立場に立ち、彼らにはどのような思いがあるのか、彼らが生活する上で、どのような問題があるのかを考えながら活動しています。また、まばたきでしかコミュニケーションできない人や思いを言葉で発することが苦手な人、言語障害のため上手く話すことができない人…。色んな障害特性や個性、考えを持った障害者の思いを正確に聴き、イメージし、それらを代弁し、伝える役割を担っています。「障害者の生活は…」「障害者の権利を…」と声を大にして伝えても、声の主は僕ではありません。主役はもちろん「障害者」です。


「Nothing about us without us(わたしたちのことをわたしたち抜きに決めないで)」というスローガンがあるように、障害者が自身の思いを発信する/僕たち支援者が障害者の思いを代弁することはとても大事です。でも、障害者の生活を一緒に創っている立場からの声も大事です。障害者の生活を一緒に創っていく関係だからこそ見えてくる“なにか”と障害当事者でしか見えてこない考えが掛け合わされることで、より強いメッセージになっていくと思います。


専門家でもなく、当事者でもなく、障害者が送りたい人生、障害者が暮らしやすい社会を一緒に創っていく「伴走者」としてのメッセージを発信したいです。専門家の視点を知りたいのであれば専門家が書くコラムや書籍を、当事者の視点を知りたいのであれば当事者が書くコラムや書籍を。このコラムでは専門家でも当事者でもない、しがない1人の「伴走者」のわたしが、自身の思いや考えを自分勝手に書きなぐります。これからみなさま宜しくお願いいたします。

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福祉の線引きを薄めるために、福祉の中で遊んでいます。特に障害をお持ちの方と一緒に。みなさまのサポートはそれらの遊びに活用します。