家を探してみました
2020年7月頃。
移住をする、なんて決意をしなくてもまずは気になった家をスーモなどで探し始めました。最初はコロナで鬱屈した気持ちを晴らすために想像をしていた感じでしたが、次第に「一回見学に行ってみよう」という流れになり物件見学を兼ねた旅行に行くことに。
最初に行ったのは尾瀬の麓の中古物件。500~1000万くらいのぼろぼろの物件。写真でみるより天井が低く間取り図だけではわからないことがある、と思い知りました。その途中、雨が降ってきたのでそれを避けるように入った道の駅で食べたうどん、美味しかった。外に広がる雨の香りがたつ森をみながら「こんな風景を見ながら生活出来たら楽しいだろうな」と感じたのを思い出します。
翌週、また東京に戻りカラオケで仕事をする日々。
カラオケで褒められ、カラオケでクレームをもらう。一日はあっとういう間に過ぎ去り、季節も気づけば夏本番へ。誰とも会えず、オンラインでのやりとりに慣れることもない日々を過ごしつつ、そのストレスを避けるようにひたすらサウナに通ってました。(まじでサウナだけが生きがいで、池袋から歩いて変える途中にある妙法湯という銭湯に週2回くらい通ってました。)
1日の疲れが前とは変わった感じ。肉体的ではなく、精神的に疲れる日々。
女優俳優さんが自殺するニュースも、だんだん慣れていった感じでした。自分も皆もそうだから、ということでこの異常な時代をなんとか生きているという感覚でした。
そして、8月。そのストレスを消化するように物件探しはエスカレートし、「こんなのもあった!」「ここも面白い!」と妻とやりとりすることが日課になっていきました。毎週末はその物件見学にドライブ。毎回レンタカー出費がめっちゃでかくなっていきました。
広いけど、ボロボロの家。
きれいだけど崖っぷちの家。
ちょうどいいけど、めちゃめちゃ遠い家。
気になったけど売れちゃったやつとかも。
コロナ渦でどんどん探している家たちが、売れていくというのを実感してきた時期でもありました。気持ち的には「早く決めないといい物件がなくなっていく」という焦りに変わってきたのもこの頃です。