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【アラフォ女子ひとり旅】サハリン(旧樺太)に行ってみた#004 ノグリキの街並みー初めてのヒッチハイク

※2019年5月の旅記録です。
ユジノサハリン駅を出発してから約11時間46分。10時25分にノグリキ駅に着いた。
夜行列車でノグリキまで
はこちらから↓

サハリンの街歩き〜夜行列車乗車編はこちらから↓

きっかけから出発編はこちらから↓

ノグリキに降り立った

ノグリキはオホーツク海に面し、トウィミ川の河口に開けた人口1万人ほどの町。

特に何かあるわけでもなく、地球の歩き方も半ページしか載っていないし、地図を見ても明らかに何もない感じだった。
でも街全体がどこか懐かしい感じで、日本の穏やかな田舎を思うような景色がたくさん広がっていた。

ノグリキ市立郷土博物館へ

とりあえず駅から移動しなければならないので、バス停を探す。
ここが本当にバス停なのかもわからないし、時刻表もよくわからなかったけど(のちに調べてみると頻繁運行なので時刻表は無いとのこと)

パラパラと人が並んでるところで待っていたら15分くらいしたらお世辞でも綺麗とは言えないバスが到着した。

路線バスとは一見わからない

バス代は17ルーブル(約30円)くらい。運転手さんに先に渡してもいいし、降りる時に渡してもいいそう。
運転手さんの隣に雑にお金置いてある場所があって、お釣りはあればくれるけど、細かいのがない場合はくれないそう。

不安だったのでバスの前方に乗ったら後ろの席から若者が話しかけてくれた。
ロシア語だったので、ソーリーと言いながらニコニコしていたら、なんとそのあとはGoogle翻訳を使って話しかけてくれた。
『何しに来たんですか?』と聞いてくれたので、『観光です』と回答したら、とても驚いていた。

やはり観光で来る日本人は少ないらしい。

教会の駅を教えてくれるとのことだったので、下車するまでGoogleでおしゃべり。
彼らは地元の中学生とのこと。
日本の景色を見たいというから、出発の時に成田空港で外国人に紛れ込んだお相撲さんの写真を見せたらめちゃめちゃ喜んでくれた笑

こんな写真でもサハリンの中学生は喜んでくれてよかった

最後に日本からきのこの山とたけのこの里を持って来てたので、プレゼントしたらこちらも喜んでくれた。
日本のお菓子って可愛いし、喜んでもらえるのが嬉しくてついつい持って来てしまう。

とても優しい中学生にバスの降り方を教えてもらった

彼らの温かい時間を過ごしたのであっという間に教会に着いた。

ロシア正教会

ひっそりと佇んでいたロシア正教会。
中は自由に入れる(入場料はいくらか払ったかな)

ノグリキにある正教徒教会
聖堂内の礼拝スペース
聖堂内の礼拝スペース

ノグリキ市立郷土博物館へ

ノグリキは何が有名というのがないので、ザ・教会を見学し終わったら博物館へ。
バスの乗り方もわからないので、小さな地図を広げてただひたすらまっすぐ道を歩いていた。

ここには雪道を走るそりや熊などの剥製、民族衣装を着た先住民族たちの写真などが展示されていた。

先住民族の衣装


衣装を着せてもらって撮影することもできた
先住民族の暮らしの絵本なども自由に見ることができる

ノグリキの先住民の方達の歴史を肌で感じることができる、小さいけどしっかりした博物館だった。

街をぷらぷら

ロシア語でこういうお店のことを「マガジン( магазин )」というらしい。地元のお客さんがいてあれが欲しいなどお店の人に伝えて購入。

マガジン( магазин )

帰りのバス停がわからない

ノグリキで一通り街並みを堪能した。
やはり観光客はほぼおらず、本当にノグリキに住んでる人たちと溶け込むような旅になった。
帰りの夜行列車の時間もあるのでそろそろ戻らないと行けないのだが、、
行きでもかなり苦戦したバス。
帰りはどうやって帰るんだろう。と何も考えていなかったことに気がついた。

バス停みたいなところにいても、もちろん時刻表もないし、くる気配もない。
だんだん日が暮れてきて心配になる。

そんな時、1台の日本製(ホンダ)の車が止まった。
ロシア語だったので全くわからなかったけど、グーグル翻訳でやり取りしたらどうやらノグリキまで行ってくれるのとのこと。

普段だったらこういうことは怖いので絶対にのらないけど、
日本人2人だったし、今回は女の第6感を信じてお願いすることにした。
社内でも特に会話をすることもなかったけど、とても優しい青年だった。どうやら日本の車が好きとのこと。

こうして私たちは無事にノグリキまでついて、サハリン鉄道に乗ることができたのだ。

彼のインスタグラムは教えてくれたが、きちんとお礼もできぬまま時は流れ、ロシア情勢もいいとはいえない状態になり、音信不通となってしまった。
元々更新されていなかったが、ノグリキという平和で温かい街で暮らしてることを切に願う。

一度連絡してみようかな?


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