まゆみと金曜日

小田原で生まれ育ち、地元の商社に就職したまゆみ。
仕事ひとすじで、バリキャリとは言わないが、その面倒見のよさと口達者な性格で、営業マンを支えてきた。
まゆみがやりすぎてしまうため、営業マンがまゆみにおんぶにだっこで、育たないことが課の課題である。

まゆみも68歳となり、再雇用期間も終え、いよいよ定年を迎える。
毎週金曜日は、年甲斐もなく、なんだかジャンクなものが食べたくなるまゆみ。
賃貸の一人暮らしの家で、今日は最近お気に入りの吉野家の牛丼をテイクアウトしたものを食べることに。
すると、中のナプキンに、ボールペンで文が書かれていた。
「なにこのきたない字っ!!」
と、言いながらよく見てみると、そこには、、、

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