短編日記(2月12日)
ぎゃんの話
となりの席の先輩のめいっこちゃん(ふたつ)は、とてもやんちゃで、ぎゃんぎゃんわめくことから、先輩は彼女を「ぎゃん子」と呼んでいる。
先輩とぎゃん子は近くにすんでいるため、
「また週末ぎゃん子来るよ~この前スーパーで叫んでたからね…」
「いや~大変ですね、、ぎゃん子さすが魔の2歳児…!」
などと、週末になるたびに辟易している先輩をわたしなりに慮る。
最近、「ぎゃん子」って、ちょっと長いなと感じ始め、呼び方を勝手に変えた。
「またぎゃん来るんですか?」
「くるよー風邪気味なのに」
今日までに20回くらい「ぎゃん」と呼んでみたが、普通に通じている。
本搾りが好きな話
わたしはあまりお酒をのまないが、飲むとしたら、だいたい本搾り(キリン)である。
本搾りを飲むと、他のサワーが飲みにくくなる。
それは、本搾りの内容にある。
シンプルすぎて震える。
香料等を一切くわえておらず、かなり洗練された材料でつくられているため、変な甘ったるさなどがなく、ここちよい飲み心地である。
とくにオレンジ味などは、ジュースなのではないかと錯覚させられるほど、雑味がない。
季節ごとに限定の味なども出て、つい手に取ってしまう。
果汁が入っているため、飲む瞬間まで、冷蔵庫では缶を逆さまにしている。
檸檬堂の話
檸檬堂というサワーがちまたを賑わせている。
評判で、なかなか買えなくなってしまった。
わたしは本搾りでことがたりるわけだが、製造地(埼玉、山口)によって味がちがうとの噂をききつけて、スーパーなどで見かけると、なんとなく気にして缶を見ていた。
埼玉のロットが圧倒的に多かったのであるが、たまたま立ち寄ったコンビニで山口産の檸檬堂をみつけた。
よりによって鬼レモン。
度数9%にどきどきしながら飲んでみた。
甘くてとても飲みやすかったが、さすがにお酒が回った。
これは1本は飲みきれず、とっておくことにした。
炭酸が残っているかは気持ちの問題と割りきる。
結局飲み比べていないため味の良し悪しがわからずいまにいたる。