続ポの記録。ライブが始まる瞬間まで
いよいよ開場10分前。
でも事前メールか何かで入場調整がきていた。
まず偶数列から入場開始で奇数列が17:20から。
私は奇数列だったのでもう少し辛抱。
さらに混みをさけて17:30ごろ駐車場から会場入り口まで移動した。
静岡市民文化会館の駐車場は地下にあって会場前の広場に出られる階段はレンガだったか、タイルだったか、に囲まれた螺旋階段だった。暗い地下へ外の明るさが届くのが雰囲気があってすごく気分を盛り上げてくれた。
実際にはトイレや昼食、グッズの事前受け取りでもう何度も行き来していたけどそれとはまた別で。今日この階段を上るのはこれで最後...!
入場直前の空。あんなに心配した台風なのにもう傘もいらなくなってた。
会場入り口には3,4つ両開きのドアがあってそれぞれに2列づつ検温や消毒、もぎりがあった。
どの入り口ももうすっかり空いてた。やっと中に入れる事に緊張してしまう。
今日初参戦の相方も同じなのか、顔を見合わせて一呼吸置いてから進んだ。
横に並んで左右に分かれ、一連の項目を済ませて入場した。
検温はまだしも消毒にまでスタッフがついて、こちらにお手を、なんて促されるのが何処のセレブなのって待遇の良さで照れくさかった。丁寧にありがとうございます。でもこれ以上緊張を煽らないで欲しい。視界が狭くなってるような気までしてきた。
~人が写らないようかなり遠目からの入り口、まだ明るいころ~
入るとすぐ行列が目に入った。トイレの行列...。
私は事前に最寄りのコンビニで済ませてあったのでそのまま大ホールへ。電池にマッキーペンにトイレ、今日は本当にお世話になった。ありがとうコンビニ。
今日まで人混みを避けていたので久しぶりにたくさんの人を見てドキドキしてしまう。
立ち止まってキョロキョロするのも悪い気がして適当に奥へ進んでしまったけど、合ってた。結果スマートに相方をホールの入り口まで先導出来た。
解放されたホールのドアをくぐると既にかなり埋まった客席が。おぉ!と感動したところで、はて、席は何番だったか。慌てて廊下に戻ってもう一度座席を確認した。
端っこの席だったから改めて入ってすぐ横の壁沿いの階段を上がっていく。
座席に合わせた不規則で低い独特の階段。
とりあえず上り始めたものの席の表示が見当たらない。あれ?足元?座席の根本?後ろの相方がずんずん進む私に慌ててついてきて、小さく、どこ?って聞いてきた。
私も分かってないけど多分こっち!と無言で進む。何故かここが緊張のピークでめちゃくちゃテンパってた。
席の表示はどこ?普通は背もたれにあるはず・・・あった!
見えないはずだ。角度的にちょっと振り返り気味に、通り過ぎかけに見てやっと今何列目か分かった。
丁度その列だった。
2×列の4番,5番。
1番?の席にもう女の人が座ってて、よけてもらわないといけなかった。会釈、会釈。どうもどうも。
2,3,...4!5!
ここで相方より先に歩いてきてしまったのを後悔した。
初参戦の相方の横顔を含めてステージを見たかったのに!
ステージも見つつちょくちょく反応を伺いたかったのに!
私よりも中央側の席になるように、相方を先に通すべきだった・・・
でも周りはすっかり着席して落ち着いている人ばかりだし、ずっとオーラを放ってるステージ設営や楽器を調整するスタッフらしき人影やもわもわ焚かれたスモークにそれどころじゃなくて、いそいそと座るしかなかった。
もういっぱいいっぱいだった。きっと目とか泳ぎまくってた。
それでも座りながら、まずちょっと隣の人を見たと思う
ちょっと上の年齢な方だった。
心の中ではしゃぎすぎたらすみません…って念を送った。
送りつつ会釈もしたつもりだけど気づかれなくて空振りだった。
そしてステージに目のピントを全力で合わせて
イメトレした!見えるか?見える・・・?多分大丈夫。もうここまで来たら今更だ。
上も見てみた。
ぎりぎり二階席の途切れる辺りで高い天井とせり出す客席の底の両方が見えた。
あの上にも人が居るのか、少し体を伸ばしてみたけど二階席の人は見えなかった。
中央後方のスタッフ席?機材の方が近い!nang-chang居たりして!?と思ったけど分からなかった。
確かこの時点で既に少し蒸し暑かった。
台風で空席ばかりになったらどうしよう!私ぐらいは駆けつけなくては!なんて思ってたのが恥ずかしいくらい席は埋まってた。前後左右の隙間は無い。
もう、こんな風に満員で開催できるようになっているのかと呆気にとられた。ずーっと画面越しのファン活動からついに抜け出したんだ。日常との差に、非現実感に、一周回って他人事みたいな感覚があった。脳と感情の処理が追いついてなかったんだと思う。
座るときにお腹側に回しておいたボディバックからぎゅうぎゅうに詰めてた続ポタオルを引っ張り出したところで
ふと、相方にジェスチャーで確認。
小さいタオル回しやエアタオルオッケーのメッセージが会場入り口にあったからだ。
タオルを畳んで畳んで…4つ、8つ?折りに。
(小さく回すって“こう”でいいんかね?)
相方黙って
タオルを畳んで畳んで…丸めて棒状に。
(こうでしょ!)
...完全に黒いアイツを倒す新聞紙と同じフォルムだった。
なんか違う気もするけど頷いておいた。
あの曲が来るって分かってしまう事にもう何の抵抗も無かったし、ひょっとしたらやらないかもしれない可能性とかもうどうでも良かった。
ダメダメだらけの中の小さな解禁が嬉しかった。タオル、回せるといいな。
落ち着いてくると、後ろの方の席で終始普通に会話してる人に気づいてちょっとモヤモヤした。これ見よがしに相方とスマホで筆談ならぬチャット談して、話すならこうだよ!と謎のアピールをしてみたけど虚しいだけだった。会話の内容は本当に大好きなんだなって分かる濃い内容ですごく興奮してて楽しみなのが分かって余計に悩ましかった。難しい。
そのうち、うろうろしてるのはもう
でっかい注意書きボードを掲げて歩く係員さんぐらいになってた。
ちょっと電波が悪かったけどずっとTL更新して今日参戦の人にいいねしたり行ってきます宣言したりした。
開場BGMの切れ間にドキッとし始めたあたりで電源切っとけば良かったのに暗くなってから慌てまくったのが恥ずかしかった。そりゃ開演時間になった瞬間をスマホで確認してたら間に合わない。やらかした。初参戦の相方にフォローされまくる失態。
結局バタバタ焦ったまま10年越しのライブが始まってしまった!
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