見出し画像

イモムシを狩るアリ/アリを見ていると人類と重ねてしまう……

(※今回は狩りのシーンが出てきます。)

木の下でボーっとしていたら、足がちょっとチクッとしたので、下を見ました。すると小さなイモムシ発見。

イモムシと私の足はだいぶ離れているので、チクッとした原因はこの子じゃないと思いますが……。

木の下にいると、毒毛虫の毛が降ってきて被れることがある、なんて話は聞いたことがありますね。

なんの幼虫でしょう、この子。綺麗な緑色ですね。
と思いつつ写真を撮っていると、アリがやってきて、イモムシの頭にかじりつき、引っ張り始めました。

必死に踏ん張るイモムシ。

今回は私のイモムシ殺しと違って、自然の流れなので、そのまま見ています。

イモムシは地面に張り付いて抵抗しているので、なかなか持っていけません。

ここでアリがイモムシの体のあちこちを噛んだようでした。

これでイモムシは抵抗する力がなくなり、アリに運ばれ始めました。

アリはその場から少し離れたり、また戻ったりしていました。自分一匹で運ぼうか、仲間を呼ぼうかと迷っているのか。ルートを確認しているのか。

さっきまで生きていた子が目の前で狩られると、残酷な気がしますね。

ライオンやオオカミはかっこいいイメージだけど、テレビや動画で狩りを見るのと違って、目の前で狩りが行われたら、やっぱり残酷に感じるのか。

しかし、カマキリやトンボは肉食でかっこいいイメージなのに、アリの行動を見て、個人的にちょっとギョッとしてしまうのは何故でしょう。
……どうもアリというのは、おとなしく真面目で、せっせと働くキャラ……というイメージが個人的に抜けないのかもしれません。獰猛なイメージがない。……イメージなんて勝手なんですけどね。

イモムシ目線で見ると残酷なものですが、ハンターとして見ると、アリはかっこいいですね。
アリやハチは社会性昆虫だけれど、私のような指示待ち人間と違い、自分一匹の判断で行動し、大きな獲物を狩ることができるのです。すごいですね。




「アリ Amazon」で検索すると、アリ飼育・観察キットとアリ殺虫剤が同時に出てきて、なんか泣けますね。「捨てる神あれば拾う神アリ」みたいな。

一生懸命生きているのに、生かすも殺すも人間次第。そんな小さなアリたちの姿は、運命に翻弄される我々のようです。
良い人や罪なき子どもたちが穏やかに生き、安らかな最期を迎えられるとは限らない。凄惨で理不尽な世の中……。

……今偶然見つけたこのページで、さらに切ない気持ちになりました。ありんこ……。

男性的なイメージで語られがちなアリですが、働きアリや働きバチは繁殖能力を失ったメスなんですよね。
卵を産み続ける女王アリ。働き続ける働きアリ。仕事か繁殖、どちらかに特化する……それも意味深。

ちなみに私はどちらかというと反出生主義寄りの考えです。
考えというより、発想というか、根がネガティブというか。

始終「疲れた」「だるい」とか言う人がいるとしても、「疲れた」「だるい」は考えというより事実・状態であり、それを始終口に出すのも、考え方というよりは性格ですよね。まぁ広い意味では「考え方」なのかもしれませんが。
そんな感じで、私の感覚は反出生寄りです、多分。

生まれてこなければ苦しみもないのだし、滅びは苦しく悲しいとしても、存続だって苦しく悲しいじゃないか、とか。滅びの苦痛は永遠ではないけれど、存続することによる苦痛は永遠じゃないか、とか。誰かの安定のために誰かが犠牲になる……多数決、格差……搾取や差別の繰り返しこそが「存続」じゃないかとか。

それにどうせ社会を存続させようとしたって、核戦争で地球もろとも大爆発するかもしれない。
生きている限り不安は付き物で、大きくなるばかりじゃないか、とか。 生きていたって働いて老いていくだけじゃないか、とか。

なんかやる気が出ず、無気力です。
努力が報われないかもしれないならば、頑張りたくもない。

「アリとキリギリス」のキリギリスは陽キャなイメージですが、私はネガティブなキリギリスですね。

暗い話ついでに、ちょっぴりトラウマになっている冬虫夏草の話も貼っておきます。冬虫夏草怖い。

ちなみにこちらは、冬虫夏草をイメージした、私の短編小説です。


いいなと思ったら応援しよう!

月澄狸
・SUZURI始めました m(_ _*)m https://suzuri.jp/mamimujina ・アルファポリスで色々投稿中です。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/206695515?sort=update