好きな店の話

私は本屋が好きだ。

そして街の本屋さんには申し訳ないんだけど、大きな本屋のほうが好き。
なにかと影響されやすい人間なので、ディスプレイとかポップとか、そういうのがたくさんあるほうが好きなので、そういうのがたくさんあるのは大きい店舗、ということになってしまう。

本屋に行くとき、最初は一応お目当てのコーナーに行く。ひとしきり、お目当てを確認してから、ある意味ここからがメインイベントとなる、店内ブラブラ時間に突入する。

ハードカバー、新書、文庫、コミック、雑誌。
新刊ディスプレイを見て、あれもこれもどれも読みたくなって、テンションがあがる。読める気がする。本当は、そんなに簡単には読めないんだけど。
文字どおり、心が躍るひととき。
こうなると時間を忘れて、ああ、これもステキ!ああ、あれもすばらしい!という状態になる。

こういう時間になると、自律神経が整うのか、めちゃくちゃ前向きになる。
どんだけ疲れてても、そうなる。

ということで、本屋が好きな理由。
前向きになれる場所だから。

ちなみに私にとっては本屋だけど、父や祖父は家電量販店がそういう店だったのではなかろうか、と思う。
昔、父や祖父と家電量販店へやたらと一緒に行った気がする。
あのときなにも言われなかったけど、確実にあの人たちのテンションはあがっていた。

きっとそういうことなんだと思う、今日この頃。

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