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またくるね!って大きい声で。
どこでもドアがあればいいのに。
10日前には咲いていなかった桜をマリンライナーの車窓から眺めつつ、息子が涙を浮かべながらつぶやく。
雪が降り積もる日々から毎日指折り数えてようやく来れた高松。
毎日毎日、歳の近い従兄弟たちと寝る直前まで大笑いして大げんかして。そんな大忙しで楽しかった帰省も今日でおしまい。
行きの電車はテンションも高く、早く到着しないかなと落ち着きのなかった子供らも帰りはちょっとションボリ。
わかる、わかるよ。
いつもお別れはさみしくて。少しずつ楽しかった場所から離れていくのがつらくて。なんだか行きよりあっという間に家に着いてしまう気がする。
次は夏休み。「夏休みにはまた来れるんだから」と、じぶんを励ますように子供らに言い聞かす。
「バイバイ」もさみしくて、大きい声で「またくるね!」と言ってみんなとお別れ。
でもね、ワクワクしながら夏休みの帰省を楽しみにする日々もまた、いとをかし。なんだな。
楽しかった思い出と夏になったらまたやりたいことでも話しながら6時間の長旅を乗り切ろうじゃないか。
6時間…。やっぱどこでもドアほしいな…。おしまい。
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