キライは言えるけど、スキが言えない。
小さい頃からキライなことはキライと言ってきた。サバサバしてる、ハッキリしてると言われることも多い。
でも実はキライ、嫌だ、という感情しかストレートに伝えられていなかった。
友達や親にも、ダメだと思うところをちゃんと言ってあげることが良い関係だと思い込み、そうすることが想いやってることの表現になると勘違いしていたし、身勝手に自分を押し付けていたんだと思う。
「あなたはサバサバしてるけど、自分のことを話さないよね。何考えてるか分からないことがよくあるよ」
そう言われることも多かった。
それはきっと、スキなものや褒めたい事に素直になれなかったんだと思う。キライじゃない、どちらかというとスキ、そんな伝え方をするのが精一杯だったのだ。
自分のスキなものを教えたり、スキの感情をストレートに伝えてしまうと、自分をとことんさらけ出して立場が弱くなってしまう気がしていた。裸じゃ生きていけないと思っていた。
ほんっと、優しくなかったな。と書いたところで私の事を言われているようなツイートを見つけた。
べっぴんライターのさえりさん。すごいなぁ。私なんて30を過ぎて優しくなることの大切さに気がついたというのに。(笑)
意見を言うのは簡単だ。キツイ物言いで言えば、なおさら簡単。
ですです。もう首がブンブン。もうこれは私に言ってくれてるんだと思う事にした。
意見を言ってくれてるのだからと、怒ることができない。キツイ物言いに傷ついてしんどくなっても「私が弱いのかもしれない」と逃げられない。
あぁ、ごめんなさい・・・。それでもずっと友達でいてくれる方々本当にありがとうございます・・・。言われた相手の感情を考えるなんてしていなかった。本当に未熟だったな。
だった、というのは、5.6年前から少しずつスキを伝えられるようになってきたのだ。
スキな人にはスキ、凄い人には凄い、すごく美味しかったものにはコレ大好き、と言えるようになった。
スキを伝えるようにしたら、スキを探すようになった。見つけたら伝えずにはいられなくった。スキはスキを呼び寄せる。日々のキライの比重がすごく減った。
心当たる理由はない。年を重ねたせいかな。それなら大人になるってすごい楽しいことだなと思う。
これからも私のスキをどんどんさらけ出す。丸裸で生きていく。そう誓ったクリスマスイヴ。おしまい!
Photo by Masato kubo ( in the forest )
久保真人さんの写真、本当に素敵です。
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