のび太くんを探せ!
会社経営をしていく中では、多く人達とのかかわりがあります。
社内・社外のステークホルダー、奉仕活動や交流会などでお会いする異業種の方々、採用活動で出会う学生の方々など、それはもう老若男女多種多様な人達です。
日々の生活の中では、スピーチやプレゼンテーションなど私が話をする機会も多いですが、トータル的には人の話を聞く機会の方が多いように思います。
社内では個人面談で社員一人ひとりの話を聞く機会もありますし、社外では弁護士・税理士やコンサルタントのアドバイスを受けることもしばしば。JCやロータリークラブの奉仕活動では経験豊富な先輩方に色々教えて頂いたり、後輩からの相談事を聞いたり。
そして、それが私の好きなことでもあります。
人の話を聞くのはいつも新しい発見があり、そこには必ず学びがありますから。
もちろん職務上、私のような若輩者が人の見極めをしなくてはならない場面も多いです。
シチュエーションによって見極めに必要な判断基準は異なりますが、私にはすべてのシチュエーションにおいて共通して大切に思っている価値観があります。
それは、のび太くんかどうかです。
と言っても、普段の怠け者ののび太くんのことでも、映画版のちょっとカッコ良いのび太くんのことでもありません。
のび太くんが持つ最大の長所に皆さん気づいていますでしょうか?
ドラえもんの25巻には「のび太の結婚前夜」というエピソードがあります。ウィキペディアにも載っている有名なエピソードです。
物語の概要はこちらから↓
https://matome.naver.jp/m/odai/2138867185773693801
のび太くんとの結婚前夜に、結婚への不安をパパに吐露するしずかちゃん。
でもしずかちゃんのパパはこう言います。
「やれるとも。のび太くんを信じなさい。
のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。彼なら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じているよ。」
のび太くんかどうか。
それは人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人間かどうかという価値観のことです。
これって当たり前にできることのように聞こえるけど、実のところはそうでもない。
人のしあわせを心の底から喜んでいない人もいれば、人の不幸は蜜の味という 人たちもたくさんいる。また、そういったことに一切無関心という人だっている。
だからこそ、仕事でもプライベートでも、のび太くんな人を見つけるとものすごく嬉しくなるし、信頼度がぐーんと上がる。
その一方で、当たり前のように自分の幸せを心から願い、自分の不幸を心から悲しんでくれる人たちに対して感謝の念を抱き、その人たちを大切にしなくてはと心から思う。
そして、自分も誰かにとってののび太くんな人でありたいと強く強く思うわけです。
これからものび太くんな人たちとの出会いを大切にしつつ、自分の中ののび太くんを大切に育んでいきたいと思っています。