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育成年代指導の心構え

今回は真面目にコーチングに関して私自身が思うことを書きたいと思います。

本の紹介にもなってしまいますが「岡田メソッド」を読み込んでいます。この前(ちょうどコロナ前)私の友人が日本からミシガンまで遊びにきてくれて私の為に日本からお土産で持ってきてくれました(感謝する限り!!) この岡田メソッドは「自立した選手」と「自律したチーム」を作る為に作られた、一つの「型」を選手に浸透させる方法論。「自立した選手」とは?ー主体的に自分で判断してプレーできる選手。「自律したチーム」とは?ー規範に従って行動できるチーム。プレーモデルを中心として纏めてあり、サッカーの本質、サッカーの原理原則を非常に分かり易く解説して書いており、ユースカテゴリーを指導している私にとっては最適の教科書になりました!

「スペインでもプレーモデルの型がありその型を16歳になるまでに身につけさせる。その後は自由にさせる」というFCバルセロナのメソッド部長をしていたジョアン・ビラさんの言葉が「岡田メソッド」作成プロジェクトの始まりだったそうです。

育成の時期にしっかりサッカーの原理原則、プレーの原則を教え、選手の判断力を養う指導が必要であると私も痛切に感じます。私自身現在アメリカのユース年代に携わり指導する中でこの部分がかなり不足していると感じています。アメリカ人の長所である本能的な能力と身体能力に頼ったサッカーが多く、選手も育成年代(U-8〜U-18)からフィジカルやスピードがある選手が重宝され、そのような個の能力頼みのゲーム運びが非常によくみられます。認知に長け正しい判断をし、実行している選手が育つのは非常にチャレンジな環境でもあります。そのような環境になる原因の一つとして、アメリカのユースサッカーシステムのビジネス化なんじゃないかと。指導者に対する選手の親からのプレッシャーや指導者の自己的な考え方から指導者、親、クラブ関係者も含め「結果」に対する価値観が非常に大きいと感じます。アメリカ人の勝利に対するウィニングメンタリティーは称賛するし育成年代でも勝ちにこだわらない選手は選手としても成功しないのは事実。でも育成年代ではコーチの目的は選手を育てることがまず第一!

日々の練習に目的を持って指導し、コーチングアプローチのマインドセットとして常にサッカーの根本に戻り、岡田メソッドのコーチングの基本である「原則」から導く指導が肝心だと強く思いました。

今はこの状況で時間ができたので「岡田メソッド」を英語に訳して分かり易すいよう選手用に資料作成中です。言葉のニュアンスの違いや言葉の選択に苦戦中(笑)日本語でもそうですが、言葉一つで響き方やイメージが変わるのは英語も同じ。言葉の引き出しの数がまだまだ少ないので英語も改めて勉強せなと痛感させられる日々。#Step by step

 

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山口麻美
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