3冊同時進行で本を読む女は私です
私は年中3〜4冊の本を同時進行で読んでいる。
頭がこんがらがらないのか、と言われることも時々あるが飽き性な性格だからなのか、いつの日からかこのような読み方が確立されている。
SFを読みながら、純文学。
ミステリーを読みながらファンタジー。
これが私の日常だ。
そんな私の本棚の一部がコレ。
現在も何冊かを同時で読んでいるのだが、どの本も異なるジャンルで異なる文章量だ。
そんな雑食飽き性の私が最近(下書きに眠っていたため最近でもなくなった。)読んだ〝おすすめ〟というか、寝る時も枕の横に置いておきたいくらいに満足した本をご紹介しようと思う。
①三体/劉 慈欣
いやーー、面白いという言葉では足りないので読んでほしいとしか言いようがないのが率直な感想。
壮大??
いや、壮大大大大大大大大大大大大大。
正直難しい内容だが、SF好きにはたまらない。
読みながら想像という名の妄想を繰り広げながら作品に浸る時間は至極で、時間を忘れて読み進めてしまう。
来年Netflixで映像化されるらしいし、読むなら今。(完結まで、そしてスピンオフを含めると片手で収まる冊数ではない、超大作。)
だが作品は普段SFを読まない人には難しすぎてリタイアしてしまう気がするから、そんな人には次の1冊をおすすめしたい。
②まず牛を球とします。/柞刈湯葉
『まず牛を球とします。』
、、、、、、、は?
という正常な反応をした方へ。
こちら、おもろい短編SF集でございます。
表題作である『まず牛を球とします』は、牛肉は食べたいけど生き物は殺したくないから牛を球体にして培養するという、近い未来もしかしたらありそう。となる話。
絶妙なテーマとユニークさがどの作品にもあり、ちょっと哲学っぽいとこもあるけどバラエティにも富んでいる。つまりSFのバイキング。
そのため、一から読み進めるよりも気になった題のものから読むのもアリな一冊である。
③斜陽/太宰治
太宰治代表作=人間失格=病む
ではないだろうがぁぁぁ!!!!!!!!(嘘)
上の式も確かにそう。
だがわたしは太宰の作品(数作しか読んでないが)で『斜陽』が最も好き、というか何回も読んでいる気がする。ちなみに初めて読んだのは中2(厨2)。
祖父に読んでみなさいと渡されたのがきっかけだ。
元貴族の家族の没落、恋と革命。光と影。
難しいが気合いを入れて一回読んでみる価値はある。
わたしの好きな一節は
『学問とは、虚栄の別名である。人間が人間でなくなろうとする努力である。』
だ。
このような文に触れるたび、日本の良さを感じる。
おわりに
〇〇賞受賞作ももちろん読んでいる。
だが、本屋ごとに個性で溢れるレイアウトや書店員のポップを見ながらdigって見つけた本は格別。
そして、あまり普段手にとらないジャンルの作品も気が向いたら読んでみるのもありだと思う。
ひょんなきっかけが意外なところに繋がったりするものだ。
そんなこんなで、3冊同時進行で本を読む女の直近3冊のご紹介を終える。
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