4月スタート!新ドラマの紹介&続編ばかりの理由はオリンピック!?
さぁ、もうすぐ新ドラマがスタートしますね!
そこで本日は、新ドラマの紹介を少しして、今期のドラマがなぜこんなに続編ばかりなのか、理由に迫ろうと思います!
月曜日
SUITS2(スーツ2)
米ドラマ『SUITS』原作のシーズン2。敏腕弁護士・甲斐正午(織田裕二)と経歴詐称のアソシエイト弁護士・鈴木大輔(中島裕翔)がさまざまな問題と向き合っていく訴訟エンターテインメント。月9史上最長話数13話を超えて7月までの放送も決定。
行列の女神〜らーめん才遊記〜
過酷なラーメン業界で苦境にあえぐラーメン店を救うのはフードコンサルティング会社の社長・芹沢達美(鈴木京香)。そんな主人公はラーメン業界を牽引する女性カリスマ。ラーメン店を切り口にコメディータッチで味付けを加えたラーメン・コンサルティング物語。
正しいロックバンドの作り方
夢に一生を捧げられるほど技術もなければ自信もない。それでも夢を追い続ける4人のバンドマンが日本最大級の音楽フェス出場を目指していく。ノスタルジックな世界観の中、ダメダメ男たち4人の成長をコミカルに描く青春ストーリー。
火曜日
竜の道 二つの顔の復讐者
運送会社社長の悪質な乗っ取りにあい、養父母を死に追いやられた双子の兄弟は復讐を誓い合う。やがて1人は裏社会でのし上がり、もう1人はエリート官僚となった。多くの人間の思惑が交錯しながらも兄弟が復讐に身をゆだねるサスペンス。
私の家政夫ナギサさん
四ツ原フリコの電子書籍コミックをドラマ化。突然、多部未華子演じるアラサー独身女子の前に現れたのはエプロン姿のおじさん。しかし、おじさんは家事全般をこなすスーパー家政夫だった!? 家事と恋が不器用な主人公を描くハートフルラブコメディー。
水曜日
特捜9season3
個性が強すぎるがゆえにぶつかり合いながらも事件解決に挑む特捜班メンバーの活躍を描く人気シリーズのシーズン3。主演・井ノ原快彦をはじめお馴染みのキャストと、新たに警視庁総務部広報課に所属する謎の男も登場!? いつまでも進化し続ける本格刑事群像ドラマ。
ハケンの品格
2007年に話題を呼んだドラマが復活。篠原涼子扮する一匹狼の大前春子が13年ぶりに帰ってくる! 彼女は数多くの超人的スキルを持ち、さまざまな職種を渡り歩いてきたスーパー派遣社員。そんな彼女が新しい時代に嵐を巻き起こすお仕事ドラマ。
レンタルなんもしない人
SNSで話題となった実在する「レンタルなんもしない人」をモデルにドラマ化。乾いた現代では何もしないで側にいるだけで安らぐことがある。そんなサービスを提供する“レンタルなんもしない人”と依頼者を優しい目線で描くヒューマンドラマ。
木曜日
警視庁・捜査一課長2020
捜査一課で精鋭刑事を統括するヒラから成りあがったノンキャリアの捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)の活躍を描く人気シリーズ。レギュラーメンバーは健在。そして今回は捜査チームにズバズバとモノ申す新人女性刑事が加入。アツき刑事たちが事件に真正面から向き合う刑事ドラマ。
BG〜身辺警護人〜
木村拓哉がボディーガードを演じた話題作の続編。今回は日ノ出警備保障を買収し、利益優先の方針を打ち出した大会社に疑問を抱いた主人公・島崎章(木村拓哉)が、警備の基本でもある「弱き者の盾になる」という使命を貫くため、組織を飛び出すことに!? 脚本を手掛けるのは井上由美子。
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋
月刊コミックゼノンで連載中の人気コミックをドラマ化。主人公はキャリア8年目の薬剤師・葵みどり(石原さとみ)。そんな彼女にスポットを当て、患者の薬の調剤、製剤を行う病院薬剤師たちの知られざる舞台裏を描く今までになかった医療ヒューマンストーリー。
ギルティ〜この恋は罪ですか?〜
主人公は女性ファッション誌の編集者・荻野爽(新川優愛)。彼女は愛する夫・荻野一真(小池徹平)に裏切られ、偶然にも高校時代の恋人・秋山慶一(町田啓太)と再会する。さらに次々と明かされるのは信じる人たちの裏の顔。ドロドロの人間模様が交錯するドロキュン・ラブサスペンス。
金曜日
らせんの迷宮〜DNA科学捜査〜
作・夏緑、画・菊田洋之のコミックをドラマ化。周りからは変人扱いされている天才遺伝子科学者・神保仁(田中圭)が、熱血刑事の安堂源次(安田顕)とともに難事件に取り組んでいく。その過程で遺伝子捜査の裏にある人間の深き業に迫るヒューマンミステリー。
ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜
貫地谷しほり演じるクレーマー患者に悩む女性医師が、先輩医師や同僚とともに患者たちと真摯に向き合い努力する中で、人と人との絆を見つけだしていく。医療界の現実を描き、医師たちの成長と挫折、そして喜びと哀しみを描いたヒューマンサスペンス。
MIU 404
犯人逮捕にすべてを懸ける初動捜査のプロフェッショナル・機動捜査隊、通称“機捜”。そこでまったく正反対な伊吹藍(綾野剛)と志摩一未(星野源)がバディを組んで事件を解決に導く。『逃げ恥』『アンナチュラル』の脚本家・野木亜紀子が描くノンストップ機捜エンターテインメント。
家政夫のミタゾノ
女装した家政夫・ミタゾノ(松岡昌宏)が派遣された家庭の内情をのぞき見てはぶち壊す人気シリーズ第4弾。新たに人間観察が趣味の新人家政婦が加入しミタゾノの秘密を暴こうとする!? 最恐家政夫が家に溜まったすべての汚れを落とす痛快覗き見ドラマ。
浦安鉄筋家族
週刊少年チャンピオンで25年以上も連載を続ける伝説のギャグ漫画を主演・佐藤二朗でドラマ化。千葉県浦安市に住む大沢木一家は、やることなすことすべておバカ。そんな家族を中心に毎回どんちゃん騒ぎを巻き起こすエクストリーム・ホームコメディー。
捨ててよ、安達さん。
主人公の安達さんを演じるのは安達祐実本人。女性誌の連載企画の依頼を受けたことで、さまざまな“捨てられないモノ”を捨てていく安達さん。しかし、擬人化した“モノ”が夢の中に現れ…。シュールな世界観で安達さんの心を紐解く物語。
未満警察 ミッドナイトランナー
警察学校を舞台に、生徒の理論派の本間快(中島健人)と体力派の一ノ瀬次郎(平野紫耀)がバディを組んでさまざまな事件に直面。現場経験ゼロの2人にあるのは、学校の授業で得た知識と情熱のみ。警察未満の2人が難事件に挑む予測不能なフルスピードクライムサスペンス。
M 愛すべき人がいて
歌姫・浜崎あゆみが誕生するまでと、そこに秘められた出会いと別れを描いた話題作『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎)をドラマ化。90年代の激動の音楽業界を舞台に華やかな表舞台と相反した裏側を圧倒的スケールで描くエンターテインメントドラマ。
いいね!光源氏くん
えすとえむの人気コミックをドラマ化。「源氏物語」の平安貴族・光源氏(千葉雄大)が突然、OL・沙織(伊藤沙莉)の家に現れる。はじめは驚くものの、やがて光の存在に癒されていく彼女。だが、新たに「源氏物語」の登場人物が現れ…。奇想天外なイケメン居候コメディー。
麒麟がくる
舞台は戦国初期の群雄割拠の時代。“大河ドラマ初”戦国の世に翻弄されながらも必死に生きた明智光秀(長谷川博己)の姿を描く。1人の青年・明智光秀と、織田信長、斎藤道三、今川義元、そして豊臣秀吉ら、若き英傑たちが駆け巡る戦国絵巻。
半沢直樹
原作・池井戸潤、銀行内での不正を暴く痛快な逆転劇が注目を浴び、平成のドラマで最も高い視聴率を記録した話題作の続編。銀行から出向を命じられた半沢直樹(堺雅人)が東京セントラル証券に赴任するところから物語は始まる。今回もどんな“倍返し”が繰り広げられるのか!?
美食探偵 明智五郎
原作は東村アキコの人気コミック。主人公の明智五郎(中村倫也)は超美食家のイケメン探偵で、食にまつわる殺人事件を食を通じて暴いていく。華麗な推理と連続殺人鬼との危険なラブストーリーに絶品グルメが交錯する究極のグルメ・エンターテインメント。
エール
福島県出身の作曲家・古関裕而と歌手としても活躍した妻の金子をモデルに主演・窪田正孝、ヒロイン・二階堂ふみで描く。戦後の混乱の中、復興に向かう日本。その中で傷ついた人々の心を音楽の力で勇気付けようと、エールを送り、新しい時代の音楽を奏でた作曲家夫婦の物語。
こうみてみると、やっぱり続編が多いですよね!そこでなぜこんなに続編が多いのか調べてみた所、オリンピックが関わっていたのです!
同じ続編モノでも毎年新シリーズが作られているテレ朝系のドラマと、長いブランクを挟んで作られる『半沢直樹』や『ハケンの品格』とでは位置づけは違ってくるのだが、話題作の続編が4月クールに出揃ったのは、視聴率の大幅下落が予想される東京オリンピックの開催される夏(7月~8月)を避けたためだと言われている。
だが、それ以上に感じるのは、民放地上波におけるプライムタイム(19~23時台)の連続ドラマの視聴率が低下しているため、過去のヒット作の続編しか企画が通らなくなっている厳しい台所事情だ。
もちろん続編モノだからといって保守的でつまらない作品になるとは限らない。時代の経過による価値観の変化をうまく盛り込めれば、今の時代にふさわしい傑作に仕上がる。
昨年末に放送された『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系)はそのあたりがうまくいっていた。おそらく『ハケンの品格』も、放送当時よりも非正規雇用が増えた現在ならではの派遣社員の描き方に変わるのだろう。そこさえしっかりと描けていれば、時代に対する批評となりうるため、放送することの意味はあると思う。
とはいえ、全体をみると今のテレビドラマは、オリジナリティのある企画は深夜ドラマや配信ドラマに移行しつつあり、民放地上波は、1話完結の刑事ドラマや医療ドラマの続編が多数を占めている。
これはテレビ朝日系の『相棒』や『科捜研の女』といったシリーズモノが開拓してきた安定拡大路線で、フジテレビの月9も、今クールは『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』も4作目が放送されている。おそらく月9はテレ朝の成功パターンに学び『SUITS/スーツ』以降も続編モノでつないでいくのではないかと思う。
1クール(3カ月)のオリジナルドラマを毎週放送し、イベントとして盛り上げていく放送形態は、フジテレビのトレンディドラマが80年代後半以降に定着させたスタイルだったが、その主戦場だった月9が路線転換したことを考えると、テレビドラマの在り方そのものが過渡期を向かえているのだろう。