空が好き
やっと少しだけ、秋の気配を感じるようになりました。
四季の中で秋が一番好きなのに、あっという間に終わってしまう…。なので、存分に楽しまなきゃと思います。
なにより、秋の空が好きです。
子どもの頃から、空を見上げるのが好きで、ニ階の子ども部屋の、二段ベッドの上から窓の外を見るのが日課でした。
あの頃は高い建物も少なくて、近所の家々の屋根越しに見える空を、ボーッと眺めていました。
何を考えて居たんだろう?
あまり、周りと馴染めていなかった子ども時代。
お友だちと遊ぶより、一人の方が気が楽で、そんな空との時間が心地よかった。
青空が一番好き。その中に、白い雲の浮かんでいる風景を見ると、思わず足を止めてしまいます。
二年ほど前から、空の色が変わってきました。
そのことを当時の同僚に話したら、びっくりしながら、
「空なんか見ないから、わからない」
と言われ、逆にびっくりしたことがあります。
空、見ないんだ…。
私も、何か心の中のことに囚われている時は、下を見がち。
考えても答えの出ない事ごとに、頭の中を支配されて、視野が狭くなっている。
視野が狭くなると、どうしても周りを責めがちになって、どんどんストレスが溜まっていく…。
そして、自分を追い込んで、心を閉ざして…。
そんな時、フッと見上げた空がきれいだと、
「あ〜、小さなことにこだわっていたな…。手放し、手放し。」
と気づくことができて、ギュッと閉じて固まっていた心が、フワリと緩みます。
眉間のシワが、笑顔に変わります。
今日は残念ながら曇り空だったけれど、そんな時も空を見上げる。
空は子どもの頃からの、私の心の友達なのかもしれません。