上手い文章よりも、イイ文章を[73/100]
少し前に、インタビューで幡野広志さんとお話する機会をもらった。
幡野さんはみなさまもご存知の通り、すでに何冊もの自著をお持ちで、ご自身の思考を言語化することに長けている。
久々のインタビュー。しかも自分で表現できる人なのに、わざわざわたしがインタビューさせてもらうのだ。恐れ多くてちょっと緊張してしまい、しどろもどろになってしまった。
それが伝わったのか「なんでライターになろうと思ったの?」と聞いてくださった。なんて優しい気遣い(それもどーなの、まじで、反省)。そんな雑談から始まったインタビュー、色々とお話を聞かせてもらい、最後の最後。
「これからもライターを続けるならね、上手い文章じゃなくて、イイ文章を書けるようになるといいよ」と言っていただいた。
最低限、人に伝えられる正しい文書力は必要だけれど、心のこもった熱量のある文章がいいよね、と。
そういえば、卒論の草稿を出したとき、指導教授から「まほさんは、自分の頭で考えて書いているから、どこかで見たなぁ、みないな内容でいいね」と言われた(めっちゃ赤が入ったので、それ以外に褒めどころがなかったのかもしれない)。
あのときに、誰かの心に届く文章を書きたいと思ったんだった。
ちゃんと伝え方のスキルも学びたいし、私は基礎がまだまだだから、修行あるのみ、なのだけれど。
ちゃんと「この記事で誰の何をラクにさせたい?」を忘れないようにしたいと、改めて思った。
おい、わたし。
心こもってることを言い訳にして、精進することを忘れるなよ、と自分に言い聞かせておこう。
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