型染めってなんですか?
こんにちは。
染め物愛好家の長里磨実です。
今日は、型染めについてさらりとお話しようと思います。
『型染め』と言うと耳馴染みの無い方が多いかと思いますが、『ステンシル』なら聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
ずばり、ステンシルも型染めの1つなんです。
型染めは英語では『Japanese stencil』と言います。
簡単に説明すると、ステンシルは模様の部分が切り抜かれたシートを使い、模様を描く・染めるものです。
最近では100均でもシートを見かけますし、気軽に出来るリメイクとしても人気のようです。
このように、シート=型紙を使った染め物を型染めと呼びます。
…名は体を表す、というかそのままですね。
こんな型紙を使います。
そんな型染めですが、大きく2種類に分かれます。
『捺染(なっせん・なせん)』と『型防染(かたぼうせん)』です。
先に挙げましたステンシルは捺染に入ります。
捺染も型防染も型紙を使うことに変わりはないのですが、型を使って色を置く(挿す)のか、防染材(糊など)を置くのかが違います。
ステンシルは型紙(シート)を布に乗せ、柄を彫ってある部分に色を置きます。
型防染は、彫った部分に糊などの防染材を置き、型紙を外して乾燥後、色を置いていきます。
私がやっているのは、主に後者の型防染で、先程の型紙を使うとこんな作品が染められます。
型染め(型防染)は有名どころだと、江戸小紋や紅型、藍型があります。
目にしたことはあるはずなのに、名前を挙げてもパッと思いつかないのは、工芸の今後の課題かもしれませんね。
今後、別の機会に、型防染の手順を簡単に説明したいと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
今日も小さな幸せがほんわかと実りますように。