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「Hope for the flowers」制作話 vol.1

2023年。CDは、もはやオワコンだと色んな人に言われた。
(CDプレス会社でも、今はアナログレコードとカセットテープが主流と言われた。まじか!)
これだけ世の中に音楽が溢れていて自分が新しく作る意味を考えて考えた(星野源さんもラジオで同じ事言ってた。彼ほどの人でも)
でもずっと夢で作ると決めたのでやってみた!

ヤパニ!で2006年にCDをリリースしてから、たをやめオルケスタや他のアーティストなどのレコーディングなどでCD制作に関わってきたのだけど、自分の活動を集約した手に取れる作品がこれまでなかった。
トリオでCD化のお話しを頂いた事があったけど、条件面で折り合わず断念。
コロナ前までは結構な数のライブをこなし、毎週レストランやホテルで演奏し、今より頻繁に作曲の仕事もこなしていて忙しく日々過ごしていて暇がなかった。作ってみたいなと思ってから10年くらいがあっという間に過ぎた。

2021年ごろから、コロナによって割と時間ができ、自分の40歳へのカウントダウンも聞こえ始めた。


30代のうちに作品を残そう!と思い、曲作りを始める(2021年)

今までピアノトリオや小編成で演奏していたオリジナル曲に弦楽器やクラリネットを加えたいと思い、編曲してスコアを書き始めた。
アルバムに収録された「雨の向こう側」という曲は当初、弦カルテットを想定していたのを、木管カルテットに置き換えたら良い感じになり楽器編成が増えて行った。

育児をしながらの創作活動がものすごい大変!

我が家には6歳になる息子がいる。通常より病院通いが多く、アレルギーの負荷治療で食べたくない卵を毎日食べる練習により夕飯が2時間かかる、夜寝ない!など 育児がとても大変なタイプだった。
編曲できる時間が保育園に通う9-16時の間。筆が乗ってくるとあっという間にお迎え時間だ。通常業務や家事などもあり全ての時間を割けない。仕方なく息子が寝つく23時過ぎから作業する事も多い。
数小節書いて次の日、息子が風邪をひきそのまま1週間保育園を欠席することもあり、創作が1週間空いてしまう。そうすると前回のノリやフレーズを思い出す事が難しい。ピアノの練習にもそれが起こる。
その分、五線譜の上で旅をしている時間は自由で幸せな時間。編曲している時間は本当に楽しかった。そんなジレンマと闘いながらなんとか曲を書き上げる。

スケジュール管理

曲が完成したので、まずはスタジオの空き日程を確認。スタジオはいつもお世話になっている大好きなスタジオハピネス 
総勢12名のミュージシャンの皆様にお声かけし、スケジュール確認をして日程を決めた。パズルのような作業。

連続した2日間で、1日目はピアノ・ドラム・パーカッション・ベースでベーシックトラックを録音。
2日目はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・クラリネット・オーボエ・フルート・ファゴット ・ギターの録音。
リハをやるとまた日程調整が大変なので、音源と譜面を作り込んで Rec当日だけで決行。スタジオワークをしている方も多く、信頼の皆様だったのでそこに不安は微塵もなく。

さすがに2日で録り切れず、私がオーバーダビングしたかったピアニカやグロッケン、ローズ、コーラス、パーカッションなどを別日で3時間くらいで怒涛に重ねて行った。
(素晴らしい演奏をしてくださったミュージシャンはvol.2で紹介します!)

Mix マスタリング

スタジオハピネスの平野さんがMIXを次々に仕上げてくださり、確認の日々。バンドだと判断に迷った時はメンバーに意見聞いたりできるのだが、完全ソロなので孤独でした・・

レーベル探し

昨今、自分のサイトやライブ会場だけで売る、配信で稼ぐなどのやり方も多いみたいですが、初めてなので誰かと関わって作ってみたかったのでレーベルを探し始める。CDの流通の仕組みなど初めて知ることが多かった。
いくつかのレーベルにコンタクトを取ったりしていた。
スタジオハピネスの平野さんがハピネスレコードを紹介してくださり、田中社長にお世話になることに。
田中さんと初顔合わせの日に息子が風邪をこじらせて入院。顔合わせ延期。

なかなか決まらないリリース時期

息子の検査入院が2021年夏〜秋にあって、付き添いをしなくてはいけないので、その時期のリリースは避けたい。
しかし一向に病院から連絡が来ない・・ リリース日程決めれない。
10月ごろに連絡がきて2021年12月に入院決定だってよ!って事でリリースを202年3月に決めた。そこからリリースライブのハコを抑えたり、ミュージシャンの皆様の予定聞いたり。
※悲しいことに12月の入院が風邪症状により延期(涙) 

CDジャケット制作にも挑戦!

2023年始からジャケット制作に着手。ジャケットの絵は池平徹兵さんにお願いしてあり抜群に素敵な絵、あとはデザイン。自分でシミュレーションしてみたが最後の最後にダサくなると台無しなのでプロに依頼。
普段は広告などの超メジャーなお仕事をされている吉田干城さんにお願いしました。

JASRACの許諾番号なども申請&取得。
CDに書いてある小さいロゴみたいなやつとか注意書き見たいのも自分で取得。製品バーコードも作成。CDにちぃ〜さ〜く書いてある©️All rightなんとかみたいな文面。肝心のCDの曲、演奏者などの情報。セルフライナーノーツ書き。
それらをデザイナーさんに渡すのにテンプレに配置。慣れないので地味にこの作業が大変だった・・!

こうゆうやつね。

動画やフライヤー作ったり

予算がないので、自分でやるっきゃない精神で動画とフライヤー制作。
これもたまにしかソフトに触らないの凄い時間かかる!

リリースまでにMVも作りたかったけどムリでした〜
でも楽しい作業だった!たをやめYoutubeを量産してる岡村トモ子凄すぎ!

当然楽器の練習もせねば!

自分で言うのもだけど、私の曲はなかなか難しいので練習せねばなんです。
事務作業や譜面作成が多いので時間の確保が難しい。唯一の楽しみの韓国ドラマ鑑賞もリアタイで週1で1作品と決めた(見るんかい)

リリースライブ用の編曲 (14曲くらい)

CDに参加して頂いた奏者の皆様を場所や予算の関係で全員はお呼びできないので、CDとライブで楽器編成が変わる=編曲やり直し!
CD収録曲だけでは足らないので既存楽曲からも弦楽器、木管用に譜面を書く。書きまくる。できるだけ音源もDTMで作る。2月はほとんど譜面を書いてた。まじで大変だった!でもやっぱ楽しい!

家族の協力なしに出来ない

当然、息子の登園時間だけではこの作業は出来ない。
両親に息子のお迎えをお願いしたり、土日に面倒見てもらったりお世話になりぱなしだ。夫にもアフターエフェクトやイラストレーターの使い方やビジュアル面での相談できるので頼りになる。

ここまで読んでくれた貴方、ぜひCDをお手にとってライブに来て欲しい!

苦労話の羅列になってしまった・・
今まで何気なく手に取っていたCDが、こんな風に作られいてたと知り大変勉強になりました。
今の自分の状況だとなかなかハードでしたが、自分の美しいと思う音を紡ぎ、美しいと思うビジュアルを纏い、結晶のような作品ができたと自負できます!!
参加してくださったアーティスト様達の素晴らしい音を聞いて欲しいです。
たくさんの人の手に届いて世界観を共有したいです。

▶︎予約(タワレコ・HMV・Amazon)
https://lit.link/mamioonishi

▶︎リリースライブ
アルバム収録曲に加え、今までのオリジナル曲を一夜限りの豪華編成で演奏するのライブになります!

2023.4.8.sat
大西まみ1stアルバム「Hope for the flowers」リリースライブ
@六本木Claps
予約¥4,000 / 当日¥4,500
https://c-laps.jp/events/230408_oonis...

Piano:大西 まみ
Violin:江藤 有希
Cello:橋本 歩
Oboe:大隈 淳幾
Flute:荒木 真
Contrabass:デジ
Drum:只熊 良介
Guitar:米田 雄一
Percussion :塩のやもとひろ

ぜひお越しいただけると幸いです♪


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