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🖋️キャリアの話をしよう

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元大手勤務でキャリアコンサルタントな主婦のわたしが考える、しあわせなキャリアについて。
運営しているクリエイター

#女性のキャリア

「ワーク」ではなく「ファミリー・ライフバランス」なのではないか

「ワーク」ではなく「ファミリー・ライフバランス」なのではないか

ありがたいことに、たくさんの女性に会い、お話を伺う機会に恵まれた。
そこでまなび、かんがえたことを、これから少しずつ記録しておこうと思う。

ワーク・ライフバランスを追求した会社員時代まずわたしは、「ワーク・ライフバランス」というものを大切にしてきた。
自己実現と理想の暮らしは、まさしくこの「ワーク・ライフバランス」がとれたときにこそ現実になると考えていたからだ。

それは、わたしが今まで身を置い

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わたしの選択。家族みんなで一緒にいる。

わたしの選択。家族みんなで一緒にいる。

「この選択をして良かった」と言えるひとはいいな、と思う。

人生には3つの坂があるという。「上がり坂」「下り坂」、そして「まさか」だ。

わたしの人生は、おおむね上がり坂だった。
生来のポジティブ思考で「下り坂」を忘れているだけなんだけれど、人生万事塞翁が馬、為せば成る、そんな気持ちで生きてきたし、たとえ下り坂の入り口が見えたとて、「わたしなら大丈夫!」という、これまたポジティブ思考で凌いできたか

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「優秀さ」勝負から降りたくなったら

「優秀さ」勝負から降りたくなったら

つかれた。だれもいないところに行きたい。

会社のスピードに着いていけなくなった第二子出産後のわたしは、SNSを見るのもいやで、そっとスマホを置いた。
そこには、わたし以上に優秀な人物がゴロゴロ存在していた。

会社にも、ネットにも、わたしの存在価値はないのか。

なぜ優秀さに惹かれるのか「優秀さ」を表す言葉はたくさんある。

経営者、管理職、TOEIC、留学、学歴……。
それらは定量的に評価可能

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【読書】なぜ駐妻は浪費してしまうのか

【読書】なぜ駐妻は浪費してしまうのか

駐妻はアクティブだ。習い事や美容などの「THE☆駐妻」な活動はもちろん、安さを求めて市場に通ったり、期間限定のPOP UPイベントに足を運んでみたりする。

これらはすべて、お金を払う行為を伴う。ゆえに他者から見れば「くだらない浪費のために一生懸命になっている暇人」と見えてしまう。

では、なぜ、駐妻は浪費に一生懸命になってしまうのだろうか。

先日、おもしろい本を読んだ。

『居るのはつらいよ』

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こうして専業主婦の世界は矮小化する

こうして専業主婦の世界は矮小化する

わたしは3ヶ月前まで会社員だった。PJ参画の常連者だったし、100人規模のメンバーを統率したこともある。

日本の中で、わたしが関与したプロダクトを知らない人の方が少ないだろう。

そんなわたしが、今は何を生業としているか。答えは、無職だ。
さらに言うと、「駐妻」をしている。

外国暮らしは「当たり前」が手に入らない。

道はガタガタで、ベビーカーでは500mすら先に行けないほど。雨季に入ると、1

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ワンオペワーママ、キャリアコンサルタント試験に合格しました

ワンオペワーママ、キャリアコンサルタント試験に合格しました

本人が1番驚いているのだけど、表題の通り、キャリアコンサルタント試験に合格しました。

キャリアコンサルタントは国家資格であり、名称独占業務であるため、「キャリアコンサルタント名簿」に登録されなければ名乗ることができません。

そのため、まだ合格しただけのわたしは厳密にいえば現時点ではキャリアコンサルタントではないのですが、今から身の引き締まる思いです。

実技試験がボロボロすぎて「絶対落ちてるわ

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ワーママ、会社を辞める

ワーママ、会社を辞める

仕事を辞めた。子どもを産んでも「続けたい」と思った仕事を。

わたしの仕事を辞めるまでの逡巡は、いくつかnoteに残している。

わたしは仕事がしたかった。けれど、それについては、もういい。

自分の中で整理がついたし、わたしのこの気持ちを「わかってもらいたいひと」たちには、十分に伝わって、労ってもらえたから。

「仕事を辞めたくない」と思っている限りは、前に進めないのが理解できたというのも大きい

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管理職まで経験したのに。仕事を辞めたくない、

管理職まで経験したのに。仕事を辞めたくない、

退職まで3週間を切った。走り抜けてきた社会人生活に、一区切りをつける。

わたしは一時期、ワーママ管理職だったことがあった。 その時のことは、思い出したくもない。今はまだわたしの「黒歴史」だ。

このままだとわたしの家庭が壊れてしまうと思い、自らダウングレードを願い出た。そしてそれからは、ヒッソリと過ごした。夢を見なかった。

第二子出産後、部の顔ぶれや仕事の進め方がまるっきり変わってしまい、別の

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「駐妻」宣言と、アイデンティティ・クライシス

「駐妻」宣言と、アイデンティティ・クライシス

「自分の食い扶持は自分で稼ぐ」を信条に就活・転職をして、大手IT総合職として働いてきた私に、自分の人生で一度も考えてなかった未来が到来します。

夫の海外赴任に帯同します夫が海外赴任することになりました。

夫は、(私と違って)寂しがりやです。
彼とは大学の頃からの付き合いで、私はボッチ上等で好きな授業を好きなだけ取りましたが、彼は年度初めに友人とシラバスをにらめっこし、大教室についたら「お前らど

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「育業」という言葉に違和感

「育業」という言葉に違和感

「育業」とは東京都が提唱した「育児休業」の愛称です。

しかし、私は働く母親として「育業」という言葉に違和感を覚えます。

「育休」では取得しなくて、「育業」なら取得するのでしょうか。それはなぜでしょうか。

その理由を考えてみました。

育休を取得したい人は89%もいるのにまず、世の男性は「男性育休」についてどう考えているのでしょうか。

エン・ジャパンが2023年に実施したアンケート調査を見て

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