仕事ができる・できないの基準って? ②
「そもそも仕事ができる人とはどんな人なんだろうと考えてみる」の続き。
その②:納期を守るということ。
基本的で単純なことだけど、これも人によって考え方が異なる。この考え方の違いは仕事を進めるうえで大きな壁になる。
例えば、10日が納期の案件があるとして。
Aさんの場合、早め早めに対応をすることで、依頼主に迷惑をかけないという考えで、10日が納期であれば、9日までにはめどをつけようと行動する。
Bさんの場合、基本的にはAさんのやり方を理想とするものの、その日中であればよいでしょう。という解釈。10日が納期であれば、10日の23:59までにできれば良いと考える。
Cさんの場合、とにかく後回し後回しにする。(これ、私にはわからないんだけど)納期を遅らせることに何よりも必死になる。
工程管理を考えるうえで、何もなく予定通りに進むことが一番ではあるが、実際はトラブルや他案件の急な差し込みがあって予定通りに進むことは少ない。だから、工程を考えるときは、遅れることも踏まえて多少の余裕をもって計画をする。予備日とでもいうのでしょうか。この予備日がないとどんどん苦しくなる。もちろん予備日が取れない案件もある。でも、今回は予備日が取れていると仮定する。
チームで行う案件で第1、第2、第3段階の工程があるとする。チームの中に上記の3パターンの考えの人がいたらどうなるだろう。
後ろの工程も考えて早めに動くAさんと、後回しにするCさん。この二人がペアになって第1段階を進めるとしたら、当然第1段階の納期をずらそうとするCさんと、なぜ取り掛かりもしない段階で納期をずらそうとするのか理解に苦しむAさん。当然そこで衝突が起こってくる。
衝突が起これば、仕事の進みにも影響がでてくる。コミュニケーションの不足によるマイナス事項も出てきたりする。
さて、どちらの意見に合わせて進めていくべきか。AさんがCさんより先輩であればAさんの考えで進んでいくだろう。逆であればCさんの意見で進めていくことになるだろう。
そもそも、Cさんのような考えをする人が私には理解ができないし、世の中にどれくらいいるのかも分からないけど。「納期を守る」といっても、こんなに違いがある。どれが正しいとはその状況にもよるので一概には言えないけれど。
自分がゴール地点で、そのあとにまわす人がいなければ、多少の遅れもなんとか調整することができるけれど、自分の後段階に作業する人がいる状況で納期が遅れるということはどういう意味を持つか考えられるかどうか。しいては相手の状況、立場を考えられるかどうか。そこに繋がっていくのではないのかと感じてます。
仕事ができる・できないの差ってこういうところからも生まれてくるのではないだろうか。