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起立性調節障害の長女の性格
起立性調節障害になりやすい人の性格としては、このような特徴があるようです
真面目な性格で、周囲の期待に応えたい、いい子でいたいという思いが強い
家庭や学校などの集団生活において、自分の気持ちを抑え込み、周囲のストレスを 一手に引き受け、合わせていくという過剰適応的な性格
繊細で、周囲に対して気を遣うタイプ
もしも三つ子の魂100までであるならば、↑の性格とは違い、
娘は、本来生まれ持った性格は穏やかでご機嫌、好奇心旺盛でやる気がありました。
お友達は大勢よりも、心許せるお友達と親密にマイペースに過ごすタイプでした。
幼稚園という初めての社会生活でも入園式で仲良くなったお友達と卒園まで(卒園以降も)喧嘩もなく本当にハッピーに過ごしてきました。
しかしながら、1歳で渡英、3歳で帰国した時には環境の変化に非常に敏感になり、癇癪を起こし、
その癇癪が何ヶ月かに一度は起こる状態がありました。それ以外特に心配はなく幼稚園でも地元の公立小学校でも平和に過ごせていました。
3年生で厳しい私立小学校に本人の強い希望で編入した結果、
数ヶ月に一度だった癇癪が毎日何回も起こるようになり、お手上げ状態が続きました。
癇癪は中学生以降は起きていない気がします。ストレス原因だった小学校から解放されたことが大きいと思います。
うつ病や適応障害などは、ストレス元から離すことが一番の治療と聞きます。
そのため、思い切って附属中に進まなかったことで徐々に癇癪は落ち着いたのかもしれません。
が、コロナ禍に隔日登校になり、生活リズムが乱れたところ、起立性に関連する症状が大きく出ました。
私立小に編入して周りとうまくやっていくために、相当苦労したようです。
そして附属に進まず、また別の誰も知らない中学校に進んだことで、馴染めるように気遣いをしまくったのでしょう。
環境の変化に弱い娘は、本来の穏やかな性格に何着も鎧が装着されてしまったことで、性格自体もまるで変わってしまったようになりました。
ここの部分がまた本来の娘に戻れたら起立性も治るんじゃないかと思うほど。
昔の写真とは顔つきもまるで変わってしまいました。
しかし娘が変わらない良いことは、物心ついた時から常に歌っているということです。
今も病気が辛い時間以外は夜中に何時間も歌っていますし、たまに一人でフリータイムカラオケに行き、歌ってきます。
娘の話したエピソードで驚いたことがあります。
中学の部活でのことです。
クラブ部員の中から一人だけ、とあるイベント講習会のようなものに参加できるというお知らせがありました。
娘の興味がある分野でしたし、ぜひエントリーしてみたら?と勧めたところ、
娘は、「他にも参加したい部員がいるから」エントリーしないと言うんです。
びっくりして、他にも行きたい人がいたら、それはじゃんけんとかで良いんじゃないの?と聞いたら、
「私がジャンケンに勝ってしまったら負けた人が可哀想だし」と言います。
そのために、あたかも自分は参加したくない「ふり」をしたりするそうです。
こんなに勝手に頭の中で考えて自分の行きたい気持ちも人のためにおざなりにしているなんて。
一個一個のエピソードが本当に疲れそうで大変そうで驚きました。
誰もそんなこと望んでいないだろうし、ジャンケンで娘が勝ったら勝ったで「いってらっしゃい」と気持ちよく送り出してくれるのではないかと思います。
でも彼女は「女子のグループなんてそんなに甘いもんじゃない」とかなんとか言っていました。不安で幻想を作り出してしまっているような。。
しかし私も思い返すと、長男が生まれた時に、初めての子育ての経験に過敏になり、ネットやドラマなどで「ママ友トラブル」なんて目に付くことが多く、ママ友に対して構えてしまったことを思い出しました。娘も少なからずネット社会の情報過多の中で影響を受けているかもしれません。
家庭が安心できる場所になれば、自然体で外に出られるようになるかもしれない。
そんな一縷の望みを持って、今は娘のペースで生きていってくれることを祈っています。私には(夫にも)幸い?当たり散らすので、家庭では「良い子」の鎧はおろせているようです。
今の音楽の仕事的な活動を通じて知り合った方々ととても楽しそうにおしゃべりしている様子が伺えます。よく笑い、だいぶん自然体になっている気がします。
このまま心身が回復してくれると良いなと思っています。