バスケットは、お好きですか?
バスケとの出会いは突然に。
バスケを見始めたきったけは、ごくごく平凡でありきたりで面白くもなんともない「家族が好きで見てたから」だった。
現地なんて行くほどの情熱も持ち合わせておらず、知ってるチームもジェッツ、ブレックス、川崎、琉球、アルバルク、サンロッカーズくらいしか知らない、超ライトなファンだった。
それでもテレビの前で配信される試合を見ては、時に叫び、喜んでいた。
ジェッツがBリーグを制覇した20-21シーズン。
私と夫はテレビの前でそれを喜んでいた。
現地まで応援に行ってるファンはすごいなぁと思っていた。
翌シーズンも相変わらずテレビの前でバスケを見続ける夫を見てふと思った。
「現地でバスケを見せてあげたい」
コロナ蔓延の真っ只中であったが、運よく外出制限も緩和されたタイミングで、しかも夫の誕生日も近い日に試合があった。
誕生日プレゼントにと、チケットを取った。
もちろん夫には内緒だ。
青山で行なわれた渋谷対千葉のクリスマスゲーム。
なんでこの試合だったかと言われれば、夫がギャビンが大好きだったこと、私もジェッツが好きだったこと、べンドラメ選手を生で見たかった私のミーハー心と、子供達は全員祖母のところへ行っており夫婦2人だけの身軽な状態だったことと、私の職場から近かったからに他ならない。
その日。
夫には「仕事のあとクリスマスだし2人で青山あたりでご飯でも食べない?」と伝え、何も知らせずに待ち合わせに来た夫を青山学院の体育館へ連れて行った。体育館へ着いた瞬間、わけがわからないと言う顔をしながら喜びと興奮を隠せない夫をみて、私は満足だった。
そして体育館の中には、今までテレビの中にいた選手たちがいた。夫も私も大興奮だった。
富樫勇樹だ!ギャビンだ!ダンカンだ!新加入のクリストファースミスだ!すごい!本物だ!
そんなことを言いながら試合観戦。
そして何よりその日はジェッツが強かった。
クリスはシュートをさらっと決めるし、富樫勇樹、ギャビン、ダンカンの活躍は言うまでもない。多分あのまま何もなく試合を見てたら私の推しは34番になってたかもしれない。
そんな時に、夫が言った。
「バスケはディフェンスからなんだ。」
素直な私はディフェンスをよく見ながら観戦した。
自然と14番を目で追うようになった。
1番足を動かし、1番コートを駆け回っていた。
(個人の感想かつ、思い出補正あり笑)
そして待ち受けて放つコーナーからの3P。
キラキラと輝くバカ笑いの笑顔。
この選手は誰だっけ…?
「あ、CSで歯を折った佐藤卓磨だ!」
ここから、この瞬間から私の人生が輝き出したと言っても過言ではない瞬間だった。現地で見る彼はひときわ輝いていたし、配信では見れなかったベンチでの様子もとても賑やかだった。
夫からしたら、この日、この時に、あんなことを言わなければこんな頭のおかしい嫁にならなかったのに、と後悔しているかもしれない。
試合は千葉ジェッツが勝利し、無事に終わったのである。
(なお翌日のGAME2は千葉が負けました)
そして帰りの電車の中で次の試合のチケットを探し始め、夢にまで見た「船橋アリーナ」へ行くことに決めたことは言うまでもない。
次回は「初めての船橋アリーナ」です。
公開日は未定です。
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