No.7📓公的サポーター📓 ~コーディネーターとの出逢い~
話は2021年12月下旬、初めて私が若年性DLBと診断された日に戻ります。診断後、私はその足で役所へ向かいました。そこで、高齢・障害支援課担当の保健師さんとお会いし、医療センターでの診断について、そして今後どのような支援が得られるのか質問をしました。すると、
「若年性認知症については制度は色々あるけれど、それに対して現実が追いついていないのが実情です。もし良ければ、総合保健医療センターに問い合わせしてみてください。専門のコーディネーターさんがいらっしゃるので適切なアドバイスをもらえるかもしれません。」
そう言って、若年性認知症ハンドブックを渡され説明を受けました。その時はすぐに連絡する予定でしたが、半年後に恩師に再会し助言をもらうまで、このことはすっかり忘れていました。
そして2022年6月中旬、若年性認知症支援コーディネーターさんと出逢うことができました。脳神経内科の主治医のように、とても穏やかで優しい方でした。最初の面談時に頂いた助言内容は次の6つです。
①主治医に精神障害者保健福祉手帳の申請を依頼する。
②現職場で私がストレスを感じずに自分のペースで行える仕事がないか、
上司に検討してもらう。その際、会社の労務担当者に、私の状態に合っ
た働き方や支援方法の助言、支援機関の紹介などをコーディネーターが
同席して行っていいか、確認する。
③状況に応じて支援する場所を提供するため、何も心配しなくていい。
④何かあれば、すぐに認知症支援コーディネーターにメールか電話をす
る。
⑤家族にはきちんと病気のことを伝える
「忘れることや間違えることを過度に恐れずに、忘れちゃうかもしれな
いけどごめんね、その時は助けてねと伝えておいたほうが、お互いに
ストレスなく過ごせます。家庭環境を整えるためにも伝えるべきで
す。家族が受容するためには時間がかかるかもしれないけれど、ゆっ
くり時間をかけていきましょう。」
⑥若年性DLBだからといって、何もできなくなると絶望的にならない。
生きがいを見つけて前を向いていればうまくいく、大丈夫。
面談後、認知症支援コーディネーターさんと出逢えたことを心強く思いながら帰宅しました。