気をつけたい病気の痛み
忙しい日々が続き、疲れや睡眠不足がひどくなると、胸痛を感じることがある。
しばらく様子を見ても良いものと、すぐに救急車を呼んで治療を受けなければならないものもある。
判断のポイントは「広範囲の痛み」「激痛」の2点だ。
突然死の原因にもなり迅速な治療が必要となる胸痛は、心筋梗塞、急性大静脈解解離、肺血栓梗塞症の3つである。
こうした深刻な病気による胸痛は、広い範囲で痛みを感じ、ここが痛いとはっきり指し示せないケースが多いのが特徴である。
心筋梗塞は、心臓の表面を覆って栄養を与えている冠動脈がつまり、心筋が壊死する病気である。広く胸を締め付けられるような痛みや、圧迫感を感じることが多い。左肩、顎、腕などにも痛みを感じることもある。こうした症状が15分〜40分継続するようであれば、躊躇なく救急車を呼んだ方が良い。
冠動脈が詰まらないまでも、狭くなって血流が滞り胸が痛くなる症状が、狭心症だ。階段の上り下りなど軽い運動後に数分間、胸のあたりが痛む。安静にして痛みが消える程度なら様子見で良いが、頻繁に繰り返すようなら即刻受診が必要である。
急性大静脈解解離も緊急対応が欠かせない。大動脈は心臓から出た血液が最初に通る人体で最も太い血管である。血管の壁は内側から、内膜、中膜、外膜と構成されており、内膜が傷つき中膜と外膜に血液が流れ込み裂け目が広がる。外膜が破れ大動脈が破裂したり、血管が閉塞したりする。激しい胸痛だけでなく背中を激しく裂かれるような痛みを持つ。近年は40代〜50代の働き盛りの男性に増えているようだ。
肺血栓梗塞症は、血栓が肺の動脈に詰まる病気。胸痛と共に生き苦しさがあるのが特徴で、長時間体を動かさずにいる時に起こりやすい。これらは血管が詰まったり弱くなったりする病気で「高血圧の人が多い」。
こうした疾患の増加は食生活の欧米化など生活習慣の変化が影響している。また喫煙、運動不足、肥満、ストレス、睡眠不足はリスクを高める。日頃の行いが、悪生活習慣となっていないか見直す必要がある。
タバコ、過食(肥満)を少なくすれば、金銭面にも余裕が出てくる。
短絡的には、その浮いたお金で、美術館、ドライブ、質の高い外食などに使っても良さそうだ。
または、ジムへ入会して、軽い運動を始めてはどうだろうか。
使用料を支払うことで、強制的(無駄にしたくない)にもなる。屋内なので花粉、天候など外的要因を気にする事もない。
長期的には、質の良いベッドに買い替え、睡眠の質を向上させる。睡眠不足はモルモンバランスの乱れから過食の原因にもなっている。
健康が一番の財産である。