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5月2日 図書館で読書。村田 沙耶香「コンビニ人間」をいまさら読んだ。

今朝の体重64.8kg、体脂肪11.2%。昨日は63.8kg、体脂肪8.2%。昨日は銀座画廊から日比谷図書館経由で帰宅したので、15682歩あるいた。すこし疲れたようで、結局7時間近く寝た。まあすっきりしたので良かったと思っている。

やはり睡眠量は体の疲れと比例するようだ。昨日は図書館で5冊借りられるところ2冊借り済で、4冊予約が来ていたので1冊借りられなかった。

だが予約で来た本は1週間?取り置きなので下手をすると借りられない。いままでも借りられずに流れた本が結構あるのだ。


コンビニ人間 (文春文庫)
コンビニ人間 (文春文庫)
作者:村田 沙耶香
文藝春秋
Amazon

ということで、かぜのたみさんのYOUTUBEで紹介されていた村田 沙耶香さん(紹介されていた本は同じ作家の別の本ですが)の2016年の芥川賞受賞作である「コンビニ人間」を図書館で一気読みした。

自分と結婚したら何のメリットがあるかについて考えた時、
「あなたが死んでたら気付くことが出来ます」と言った話など。
早々にスタジオがザワザワしたりもしましたが、

Wikipediaでは2015年のオールナイトニッポンでの村田さんの語録に接することができるが、上記引用が作家友達に「クレイジー沙耶香」と呼ばれ愛される姿が垣間見える。

幼少時より兄には医者か裁判官を望み、本人にはしかるべき大学を出てしかるべき男性に見初められて結婚せよ、という家庭でそだったというがそのこととか、そして36歳まじかで実際に週3回コンビニでバイトしていたという経験が、そして大学では周りの女性生徒が出産に備えなければ、という意識でいたことに衝撃を受けた、という経験が、その受賞作には若干形を変えて反映されている。

実際のコンビニ(まあ10年近く前だろうがたぶんあまり変わってない)のバックヤードの姿がまあそういうもんだろうが、けっこうえぐいな、という形で提示される。日々接する海外の方の対応が素晴らしく、いつも感心するのだが、そうか、そういうマニュアルに沿って事前研修をめちゃしっかりするのだな、と納得した。それがフランチャイズとしてのコンビニ本社社員の仕事なのだろう。

そんな世間なのだ。

みんなわかりつつも、自身の尺度でなんとか対応せざるを得ない世界だ。だが、根本的に結構困難な人が存在する。そういうひとを排斥するのが、種としての、縄文時代からの、群がる動物としての、人間なのだ。

本当は「それでいいのか、人間は」という問いが、世間に、社会に、あってほしい気がする。

だが多分、全然、さっぱりないのだ。

私もそうだろう、自身が自動で対応できなそうだ、と思って小学校から準備した口である。やりたくないがやらないとやばそうだ、と思って準備する。主人公はそういう点で基本「なぜやばいか」という切り口であったので、その結果行きついたのがコンビニだ、ということだろう。別に自身を誇るわけではない。人によって差があるだけだ。

主人公と自身を知らず比較することになる。そのあたりが深い読後感を呼ぶ。

本書を読むことで、先ほども述べた「これでいいのか人間社会」という気持がほんのちょっぴり、萌芽する、かもしれない。読者という決してこの世界のメジャーではない存在たちに。そのことでの、受賞である気がする。選者たちの。人間に望みを託したい、という希望。なかなかむつかしいんだよなあ、と思いながら。

2020年ベースでこの本は全世界で100万部読まれているという。

世界での受け取りは、どのようなものだろう。円安で日本に来ている海外の皆さんの一部には、この本をよんでから注意深く日本のコンビニを覗く人もいるのだろう。

そういう意味ではこの小説は、アニメ、マンガと共に日本の暗部をわかりやすく提示する役割を、結果的には担っている気もする。

(いやあ、面白くで一気読み。無事返却して、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を借りることができました→もうすぐ新潮文庫になるみたいですね)

百年の孤独: Obras de Garci´a Ma´rquez1967 (Obra de Garc´ia M´arquez)
百年の孤独: Obras de Garci´a Ma´rquez1967 (Obra de Garc´ia M´arquez)
作者:ガルシア=マルケス,ガブリエル
新潮社
Amazon

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豆象屋
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