7.30 自分のために相手を許す。
情けは人の為ならず、という。
このことを「情けをかけることは人のためにならない」と取るケースが多いのだが、そう取る裏には「情けをかけてやるのがもったいない」という心理が潜んでいる。
この構図は面白い。
本来のことわざが示そうとしている意味と逆の意味に(敢えて)取る、という心理。わかっていない、と表面的には思っていても、多分多くの場合は「魂レベルでは」わかっているか、すくなくとも気づいている。微細なる違和感、それがその徴候(しるし)である。
本来の意味である、「情けをかけてやるのは、あんな相手に胸糞悪い、などと思うかもしれないが、実はあなたの精神を安定させるためですよ」というありがたい教え、これをこのことわざから受けないのは、実はもったいない。
いっかいかえって、胸糞が悪いはずが、「あれ?なんだかこころが軽くなったようなそこはかとない気がするのはなぜ??」
これである。
このことを一度体験すると、
それこそ自身のメンタルを癒し強化するとても有効な「秘儀」として、
あえて相手を許す
ということを取り入れるようになる。
なぜ「胸糞悪い」「あんなやつにやるわけないやろ」と思うのか。
この心理を深堀すると、「自身が嫌なやつのためにこれ以上損したくない」というものがあるのがわかる。
だが、この心理、これ自体が持っていることで「メンタル攻撃」を自らに仕掛けるネガティブ要素になるわけだ。
意地でもやったるかい! → 了見の狭い残念な自分
そういう自己評価が、ほらそこにあるではないか。すこしだけでも。ほとんどわからなくとも。。
そのことに意識的になりましょう、というわけである。
人生「損して得取れ」という。
これもなんだか「いい人っぽいが所詮は自分のためやんか」と思うわけだが、
だが、「いや、そうすることがメンタルにいい」というやつだ。
このあたり、とても嫌なことをいままでの社会人生活で受けてきたわけだが、
まだまだ実践できていない面もあるが、
自身これからも留意していきたい部分である。
(基本本能というか、エゴは自身がダメージをうけないようにショートカットする考えを採用しますからね、無意識で。。。)