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12月15日 オズの魔法使い を購入。

ライマン・フランク・ボーム(L.F.Baum)の
オズの魔法使い を購入。。

原本は1900年に刊行されています。
ボームは1856年NY生まれ、石油商の元に生まれ、身体も弱かったことから邸宅で家庭教師に教えられ、読書、詩作、物語創作にふけるという少年時代を過ごしたとのことです。
同い年のデンスロウと出会い、そのイラストに惹かれたボームは1899年に“ファーザーグースの本"を一緒に作り好評を得、
翌年に作り大好評を得たのが本書"THE WONDERFUL WIZARD of OZ"だったと言う事です。
ファンタジー好きの私はもちろんオズはだいたい読んではいましたが、早川文庫版、新井苑子さん絵のもので、あの絵は大好きで結果的にデンスロウの挿絵にきちんと接したことはありませんでした。
今回松岡正剛さんの千夜千冊でデンスロウ版オリジナルオズの本としての素晴らしい魅力を知り、瞬速で本書購入に至ったものです。
松岡正剛さんはかの荒俣宏さんを結果的に世に出す事になったことなどをみても、神秘主義や幻想文学、グノーシス主義などにも造詣が深く、追悼誌では松岡さんが神秘主義的だとの批判も目にしたりしましたが、
グノーシス主義や幻想譚・幻獣などが大好物な私にはむしろありがたい傾向✨☺️✨
話がずれましたがかのドジソン氏が自作の挿絵画家にテニエルを指名したのを思い出すように、
ボームもデンスロウの挿絵をイメージしながらオズの物語を紡ぎ出したのでしょう。
(これも私見ながら、やはりドジソン氏はかのテニエルの女性を美しく描く技術に一番惹かれて選んだと思います。もちろん新聞での滑稽風刺風味はワンダーランドを描くには結果的にピッタリでしたが、それでもなお初期写真術を偏愛したキャロルはアリスを美しくかわいく表現することが第一だったはず)
ボームは1856年生まれ、アリスは英国初版発行が1865年だったはずなので裕福で英語話者の彼がアリス物語に幼少期に接していたのは確実かと思います(まあ厨二病罹患時期までには笑).
その頃のアメリカの雰囲気はあまり詳しくないですが、アリス批評などをみると爛熟しねじ曲がった感もある当時の英国文化と比べてアメリカ人の描くアリスはあまり見るべきものはないとの辛口批評も見られ、私もなんとなくそんな感じでしたが、
オズのデンスロウ絵には大変惹かれて、当時のアメリカ人が待ってましたと“自国製童話"オズをめちゃ推ししたのはわかる気がします。
ただこれも私見乍らデンスロウのドロシーは見た目5歳くらいに見えて、成長の速い欧米人であればあれは相当幼児、
10歳前と思われるドジソンとアリスの出会い、その後12、3歳くらいがメイン写真モデルの対象であったアリス世界の勝手な私的印象からはだいぶ幼い。
これが逆に、安心して世間に受け入れられた理由かもですが、今今ひとつデンスロウ絵がここ日本であまり見られない理由かもとも思う。
だか実際の絵は大変な魅力があり、できれば全シリーズオリジナルデンスロウ絵や装丁を生かしたものが見たいところです。
なんだかダラダラ書いてしまいましたがすみません、
いつか私も"マイドロシー"を描いてみたいところです。
(たぶんオズは実写ガーランド版映画の印象が強いのも一因でしょう。アリスは実写も作られてましたが、世間に圧倒的に広まったのはディズニー版アニメのせいでしょうし、ディズニーアリスはテニエルアリスをベースにしていましたから。あと調べてみると、第1作が売れすぎてボームとデンスロウは揉めてしまい、2作以降はジョン・R・ニールの絵に変わっているみたいですね。こちらのドロシーは年齢的にはアリスと同等かもう少し上の印象ですね)


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豆象屋
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