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一度死んだから言えること!

◎正気に戻って気づいたらオムツだった(笑)

幻覚妄想が戻った時には、ベッドでほぼ身動きの取れない自分と出会ってました。

自分で体位を変えることが出来ず、定期的に看護師さんが身体とベッドの間に、何箇所かクッションをかまして、褥瘡予防を兼ねてしてくれていました。

身体は相変わらずほてる毎日で、真冬なのに氷枕にタオルケット一枚で寝ていました。

もちろん下半身にはオムツがはかされてあり、定期的に交換されていたようですが、泌尿器や肛門の感覚がなく、自分の排泄が全くわからなかったのです。

もちろん点滴で食べてないので、殆どが排尿だけなのですが、清潔のために交換されるのです。

しかし、面白いもので意識がハッキリしてくると同時に、便意が起こって来たのです。最初は戸惑いそれを伝える言葉も出ないので困ってました。

しかし、そこは看護師さんたちは察してくれるのです。

看護師「そのままして下さい。恥ずかしがらず。また後で来ます」

そうやって子供の時以来に、オムツへの排泄を行いましたが、気張っても出ません。出したいのにわからないのです。恥ずかしいという気持ちよりもね。

たぶん大人になるって、そういう制御機能が出来る事なんでしょうね。それが邪魔してかえって出来ないのです。恥ずかしいという気持ちもありましたけど、それよりはわからない漏れ出るまで待つしかありません。

そうするうちに漏らしてしまいました。これは正直恥ずかしかった。大の大人が便を漏らすんですよ(笑)

看護師「オシッコは、管で自動的に排泄されますから心配しないでくださいね」

と軽やかに言われましたが、過去の入院で経験があるので要領はわかっていました。ですがここにも後で重要な問題が出てくるのですが、それはもうしばらく先になります。

このオムツの件は、超不自由な介護生活でも、一番の問題へと発展していきました。

なぜか?言葉が発せないからです。私の意思が伝わらないからです。何度もあいうえお順の文字ボードを使って、指さしをして会話を試みて貰いましたが、まず腕が上がらないのです。

ボードを指しても震えて違う文字になり、相手も悩んでいました。結局は看護師さんがテレパシーの様に、私の言葉を察するしかないのです。


続いては、“お尻が大変です!”です♪






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