あのウイルスってほんとうなの?59
一度死んだから言えること!
◎転院前にしたこと
店員が具体的になって来ると、最終の検査が待っています。中でもちょっとオモロイのが【脊髄神経の伝達検査】
正式名称は知らないんだけど、脊髄神経の伝達が正常かどうかはとても大切なもので、内臓や筋や感覚やとさまざまなところへ脳からの指令を伝えているのです。
そしてその検査が笑えるけど少しエグいのがミソ(笑)
看護師が運ぶストレッチャーに乗って、病室のある最上階の9階から2階辺りに運ばれて行くのだけど、これが先ず気持ち悪い( ; ; )
ストレッチャーに乗っていると、基本的に見えるのは天井と照明で、それが延々と続くので気持ちが悪くなるんです。
首を曲げて横を見ても壁ばかりで、似たようなもの。乗っている私からすると、ドラマのような緊張感も何も無く、照明も眩しくて、眩暈がしそうになるので仕方なく目を瞑ってました。
すると検査室に着いて検査の人に渡されると、「これで2度目ですね」と言われ、私は????
「はぁ」と答えたものの全く分からず、身を任せていると「少しチクッと痛いですが安心して下さい下さい」と言われて、検査が始まりました。
これはね簡単に言うならば、痛覚または痛点の集まった場所に、電気鍼を当てて通電させる、つまり感電させるのです。
あの冬の静電気を針先から流されるようなもので、はっきり言って痛いのです(笑)
ビクッとしたら「痛すぎたら言ってくださいねー」と猫撫で声で言うのですが、いくら「痛い」と言っても、黙々として行きます。
さっきの言葉は何だったのかわからないくらい、淡々と検査技師はそれを行なって行きます。
「痛いと言うことはそこから脊髄へ伝達が起きているので、良いことなんですよね」と、淡々と説明されるんだけど「痛いんですよねー」と心で応対してる私(笑)
かれこれ30分くらい電気鍼を刺されて、軽く痛みに悶絶して解放されて、異常は無いとの判定を貰いこれで晴れて転院が決定となりました。
2月の晴れた日に、ストレッチャー毎運んでくれる介護タクシーが迎えに来てくれて、一階へと降りると息子2人が迎えに来てくれていました。
まるッと3ヶ月振りの生の対面に、思わず泣いてしまいました。「すまなかった。ごめんよ。ありがとう」と、そんな言葉しか出なかった。
介護タクシーで運ばれて行く最中に手を伸ばして、息子たちに触れながらひたすら謝りと感謝を述べていました。
「お父さんが謝ることなんて何にも無いよ」「元気になって良かった」と二人から交互に言って貰いながら、手がぎゅっと握られたのを覚えています。
やっとここまで来た感が満載で、新しい病院に不安を持ちつつも次の流れに乗って、行こうと決意したのでした。
ちなみに一般病棟からわずか1ヶ月での転院はあり得ないスピードと言われて、院内でも奇跡的と評判になっていました。
なんせその前には、死にかけていたのですからね(笑)そうして第二の病院生活が始まったのです!
続く