見出し画像

【103万の壁を検討してみる―178万も含めて―後編】

【珈琲のオトモのマメ知識 vol.650】

↓ 前回の内容です


↓ 一応、こちらが順番の前回の内容です


前回のつづきになりますが、
軽く、復習しておきましょうかね

まず、103万の内容を確認しましたね
給与所得控除(55万円)基礎控除(48万円)

この合計でしたね
その趣旨も確認しました

給与所得控除は、
・概算経費
・担税力の調整
・捕捉率の調整
・金利調整

基礎控除は、
・生活の最低保障

こんな感じでしたね
これで、ニュースの本質もわかるかもです

と、今の話題は、そこでなく、
変更するの?しないの?ですよね

基礎はわかりましたので、
では、その変更の検討をしてみましょう


§『178万への変更?』


参照:https://new-kokumin.jp/policies

『手取り増やすからね』
2024年衆議院選挙にて、

躍進を遂げた国民民主党
21議席以上を獲得し、法案提出ができるように

その起爆剤だったであろう、
ソレでしたね

その具体的な数値が
“178万円”ってことです

なんか、基礎控除を引き上げるんだ!
みたいな論調が多いようですが、

国民民主党のHPでは、
基礎控除“等”となっているので、

別に、基礎控除のみを引き上げる
ってわけでもないように思います

つまり、引き上げるなら、
基礎控除と給与所得控除

上げきれないならば、
その他所得控除の創設

って感じじゃないですかね?
基礎控除、給与所得控除を少々上げて、

他に所得控除を時限創設
これが、安牌じゃないですかね?

そうしたら、時限措置が切れば、
多少、税収も戻り、将来の見通し計算もしやすい

そこまでには、経済成長を!
って言えば、大義名分感ありません?

与野党いずれも妥協できそう
国民もまだ納得しそうです

その根拠として、
上記を確認したらわかるのですが、

基礎控除
 ⇒ 健康で文化的な最低限度の生活の保障

給与所得控除
 ⇒ 概算経費

こういった趣旨がある
今回、この改正案の趣旨として、

『物価上昇による生活苦』
ここが大きいかと思います

なので、国民民主党の言う

『1995年からの最低賃金上昇率1.73倍』

これって、そもそもの立法趣旨に適うか?
というと、どうなのだろうか?となる

『生活保障』『概算経費』だとすると、
最低賃金ではなく、物価上昇率ではないか?

基礎控除、給与所得控除が制定されてのは、
いずれも、昭和22年(1947年)だそう
参照:
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/income/b03.htm
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.nichizeiren.or.jp/wp-content/uploads/doc/nichizeiren/business/taxcouncil/toushin_H13.pdf

ってことは…

昭和22年の消費者物価指数が、
“50.5”だそうでして、

現在、基準となっている2020年消費者物価指数は、
“100”なので、

当時の金額なので、
いずれも旧金額で計算しますね

38万円×100/50.5=約75万円
55万円×100/50.5=約109万円

合計すると、
『184万円』ってことになる

ただ、給与所得控除については、
・担税力の調整
・捕捉率の調整
・金利調整
これら、他の趣旨もあるため、

単純に物価によっての変更
ってのは、少々乱暴とも言えるので、

6万円、給与所得控除を減額すると、
合計『178万円』となりますね!

ってことは、妥当?
ということにもなりそうです

物価は細かく動くものなので、
それを常に法律に影響させるのは、

実務上、事務手数がかかり過ぎて、
現実的とは言えないので、

これを、物価に常に則した控除に
ってのは、不可能なんでしょうね


§『むすびとして』


さて、詳し過ぎるほど掘りました…
そこまで知らんでも…ってなりますが、

知っておきましょう!
知らないより、ずっといいはずですから

というか“知る”というよりは、
この“思考の道筋”ここのが重要

現代人の多くは、
物事を深く考えるってことをしない

・そうゆうもの
・当たり前
・昔からそうだった
・考えたくない

いずれも、受け入れられるなら、
それはもう、ただの動物です

文化を享受する人間とは言えません
言えるとしたら“奴隷”でしょう

そして、何より、
これからの生活がどうなるか?

躍進しました国民民主党
党首に不倫報道が出まして…

このタイミング何?
ってなるでしょうが、

それは、そういうものです
予定調和と言えるのかと…

いずれにせよ、この件について、
何も触れないとなると、

それこそ、国民の不満に直結するでしょうから、
与党も無視はできないでしょう

さて、今後の動きはどうなるのでしょうか?
今後も注目されますね!


↓ 一応、こちらが順番の次回の内容です


/ ̄ / ̄ / ̄ / ̄ / ̄ / ̄ / ̄ / ̄ / ̄ / ̄ / ̄
合同会社505
リスクマネーリテラシー
ねこのめ事務局
〒460-000  愛知県名古屋市中区錦1-16-14
HPURL:https://www.riskma505.com/
ʕ •ᴥ•ʔ ʕ·ᴥ·ʔ <相談はお気軽に♪  byリスクマ
_/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/ _/