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#バックナンバー【契約に必要なもの?イマサラの印鑑の活用】

【珈琲のオトモのマメ知識 vol.217】

数年前の話ですが、
【ハンコ廃止!】って覚えてます?

河野太郎衆議院議員発端の件
現状でも役が付いておりまして

・デジタル大臣
・内閣府特命担当大臣

これがデジタル関連の役職です
発言の内容は↓を参照してください!
参照:
https://www.cao.go.jp/minister/2009_t_kono/kaiken/20201113kaiken.html

内容としては…
『これからは“デジタル”だ!ハンコなんていらん!』
って話です

これを受けて【全日本印章業協会】
参照:https://www.inshou.or.jp/

こちらが大反発した!って顛末
未だに、完全デジタルとはなってませんね

因みに、ですが、
『印鑑』『判子』って一緒ですかね?

これ、全然違いますよ!
おそらく、多くの方は混同してるかと

何が違いなのか?

『印鑑』とは?
 ⇒ 判子を押した後の“印影”のこと

弊社の角印です

『判子』とは?
 ⇒ 印鑑を押印するための道具

押すやつです

って違いです
『鑑』の字の意味として、

『鏡。物の形をうつすもの、てほん』
“図鑑”も同様の意味で使われてますね

と、枕はこれくらいにして、
今回の本題は“印鑑の活用”です


§『日本では印鑑は重要!』

特に『契約書』について
個人事業、社長なら必須スキルです!

従前から“契約”については
重々やっております

#181から補講も含め7回 ※ 随時UPします…
結構、重めに確認しましたね!

そのことから、どれだけ重要か?
ってのは、誘導的にも理解できるはず

故に、その“内容”については、
もう弁護士に一任してください!

重要な契約であるほどにです!
法的素人でも作成は可能です

今や、ネット社会なので、
フォーマットはそこに転がってます

ただし、ビジネスは超情報化の煽り、
形態はトンでも多様化してます…

つまり、契約書も十人十色
専門でなければ、完璧なリスク把握など

とても困難だ!ってことです
ただ、ですよ、問題は“その後”

重要な契約をしたい

よし!弁護士に依頼だ!

完璧な契約書ができたぞ!

じゃ、先方と契約だ!

はい、問題は、この最後です
契約を交わすのは“自分”です

弁護士を法定代理人に指定して、
書面も用意して…の方が手間です、、、

つまり、法的作法を知っておかなければ!
完璧な契約でも、それをふいにする…

弁護士の依頼で数万円
これをムダにはしたくないですね!

その作法で重要なのが“印鑑”
その活用、押し方なんです!

§契印
§割印
§消印
§捨印
§止印
§訂正印

これらを理解する必要があります
こんなにあるの!?って思いますかね?

小生ですら、思いますが、
これはそうゆう建付けにしてしまった…

過去の遺物なので、
今、どうのって話じゃないですよね…

では、それぞれ確認しましょう!


§契印【けいいん】

契印イメージの図 その1
契印イメージの図 その2


これ【ちぎりいん】とも、言うそうです
参照:https://www.google.com/search?q=契印&sxsrf=AJOqlzVUEZSabWE7NUg7mYhKojsudp63IA:1677048380745&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwj9mYWIxKj9AhXD4mEKHRkqDAoQ_AUoAXoECAEQAw

契約書が複数枚に渡る場合
『これらは一対のものです』

と、証明するための印鑑です
なので、押し方としては、

2種類ありまして…

・契約書が3枚以上の場合
 ⇒ 契印
・契約書が2枚の場合
 ⇒ 割印(後述)

こんな使い方です

・契約書が3枚以上の場合

この場合、まず契約書を作ります!
100均でも売ってる“製本テープ”

論文など作ったことある方は詳しいかと、
これで本の様にまとめます

ただ、ホチキスで留めるだけ、
でも、別にありですがね

そこに、やっと印鑑の登場です
2種類の押印します

『製本テープと契約書に渡るように互いの判子を押印する』(その1)

『契約書を見開き、その間にお互いの判子を押印する』(その2)

後者は、全ページ行います!
枚数が多ければ、かなり手間ですね…

ホチキスのみの場合は、
後者のみの印鑑ですね


§割印【わりいん】

割印イメージの図

参照:https://www.google.com/search?q=割印&tbm=isch&ved=2ahUKEwiVyISJxKj9AhXjplYBHaibDh8Q2-cCegQIABAA&oq=割印&gs_lcp=CgNpbWcQAzIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIJCAAQBBCABBAlOggIABCABBCxA1DDCFiADWD2EmgAcAB4AIABswGIAc0GkgEDMi41mAEAoAEBqgELZ3dzLXdpei1pbWfAAQE&sclient=img&ei=Prr1Y5WxMuPN2roPqLe6-AE

・契約書が2枚の場合

『2枚を少しずらして重ね、その重なり部に互いの判子を押印する』
 ↑ 画像はこちら

『2枚を隣り合わせて置き、その間に跨る様に互いの判子を押印する』

このどちらかです
画像も参照してみてください!

ただ、これは、A4の契約書2枚を
A3で1枚印刷したら、不要です!

わざわざ、印鑑なくとも、
1枚なのですからね!表裏でも同様です!


§消印【けしいん】

消印イメージの図

参照:https://www.google.com/search?q=消印&tbm=isch&ved=2ahUKEwiMyv6lyKj9AhXQfHAKHZOuDusQ2-cCegQIABAA&oq=消印&gs_lcp=CgNpbWcQAzIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQ6BAgjECc6CQgAEAQQgAQQJToICAAQgAQQsQM6CAgAEAgQBxAeOgwIABAEEIAEELEDECVQiwdY4xhglBtoAXAAeACAAasBiAGfCZIBAzMuN5gBAKABAaoBC2d3cy13aXotaW1nwAEB&sclient=img&ei=rb71Y8y_EdD5wQOT3brYDg

これは、切手や印紙などと
文章に跨って押印するものです

『これはもう使用済みです』
という証明するものです

切手や印紙が再使用されては、
販売してる意味がありませんからね

ただ、仮に『印紙に消印がない』
となっても、契約は有効です!

そこと、契約は無関係なので!
ただし、印紙ならそれは『脱税』となります…

これ、意外と多い事象です
『え?印紙が必要だったの!?』

って方が、ほどんどです
契約する際、気を付けてください!


§捨印【すていん】

捨印イメージの図

参照:https://www.google.com/search?q=捨印&tbm=isch&ved=2ahUKEwj5gsCwyKj9AhXaF4gKHX80C7QQ2-cCegQIABAA&oq=捨印&gs_lcp=CgNpbWcQAzIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQ6BAgjECc6CAgAEIAEELEDOgkIABCABBAKEBhQ8AVYpSJgxiNoAHAAeACAAcgBiAH4BpIBBTQuMy4xmAEAoAEBqgELZ3dzLXdpei1pbWfAAQE&sclient=img&ei=w771Y7mVFNqvoAT_6KygCw

これは、内容に訂正が、
後から見付かった場合に、

『修正をしておいてください』
って意思を示すための印鑑です

押印する場所は、どこでもいいです
お互いに押印する必要もないです

『修正しておいて!』って言う方
こちらが押印するものです

ただし!この捨印は、
弁護士は絶対に押しません!

なぜか?これは
『修正しておいてください』

↓ってことは…?

『後で改正されても文句言えない』
ってことです

悪用される可能性が高いです
捨印を求められた場合には、

一度、持ち帰るなり、
押印しない!という対処をおススメします!


§止印【とめいん】

止印イメージの図

参照:https://www.google.com/search?q=止印&tbm=isch&ved=2ahUKEwinitPGyaj9AhUZtlYBHT1pCUAQ2-cCegQIABAA&oq=止印&gs_lcp=CgNpbWcQAzIJCAAQBBCABBAlMgsIABAEEIAEECUQGDIFCAAQgAQ6BAgjECc6CAgAEIAEELEDOgYIABAHEB46BwgAEIAEEBg6DQgAEAQQgAQQChAlEBg6BggAEAUQHlCHCFjsKmC4LWgBcAB4AIAB4gGIAegKkgEFMi44LjGYAQCgAQGqAQtnd3Mtd2l6LWltZ8ABAQ&sclient=img&ei=_r_1Y6eTDZns2roPvdKlgAQ

これは、捨印の逆の意味
文章の末尾に押印するもので

『これ以上の続きはありません』
ということを証明するものです

領収書でも頭に“¥”末尾に“―”“円也”
などしますよね?それと同じ意味です

これの注意点としては、
文章に重ならないことです

少しでも重なると、
次の“訂正印”と誤認される可能性があり、

内容改変をされる可能性
これを自ら演出する形になってしまいます


§訂正印【ていせいいん】

訂正印イメージの図

参照:https://nexpert-law.com/business/columns/1425/

これはよくやるかもしれません
『ここを訂正します』ってやつです

訂正したい部に二重線を引き、
そこに押印するってやつです

さらに、訂正内容を記載するのですが、
多くは、それで終わりですよね?

ここは弁護士さんを参考にしてください!
それで、終わりではダメです!

どうゆうことか?というと
そこに、さらに…

『〇文字削除』
『〇文字追加』

これを入れてください
〇には、それぞれの文字数を入れます

なぜかというと、
これも悪用される可能性があるからです

例えば、だた削除するだけだから、
二重線と押印だけでした、とすると

後から、追記できてしまいますよね?
それは、とんでもないリスクです


さて、一通り確認しましたが、
すべて知ってましたか?

これも、因みに、ですが
『押印』『捺印』これも違います

『押印』とは?
 ⇒“印鑑”を押す

『捺印』とは?
 ⇒“署名”し“印鑑”を押す

捺印は『署名捺印』が前提
ってことですね!

これらすべては、
知っていたら、何の問題もないですよね?

これは、自分が誰かを雇うなど、
守る立場にもなった場合、

この知識ひとつで、
その方々に多大な影響を与えるかもしれません

影響を与えるのであれば、
よい影響のみにしたいものですね!


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