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#バックナンバー【確定申告って…何?青色にしなきゃダメ?】
【珈琲のオトモのマメ知識 vol.251】
↓ 前回の内容です
“青色”と“白色”
話には聞きますよね?
『青色にしないと!』
と、最終的には言われるわけです
でも、それって、なぜでしょう?
そこを、知っておかないと、
『青色がいいよ!』
なんて安易に言えないですよね
ってことで!
今回は『青色メリット』を!
確認していきましょう!
§青色申告のそもそも
青色は、開業届と共に
申請しましょう!としてましたね
開業は ⇒ “届け”なのに、
青色は ⇒ “申請”なんです
何が違うか?と言うと、
届け ⇒ 書類を出したら、それでよし
申請 ⇒ 申請に伴って、承認、却下が有り得る
こういった違いがあります
これは、税務に限った話ではないですよ!
所得税法第143条
これが『承認あれば青色申告していいよ!』
って規定
所得税法第144条
これが『青色の申請してね!』
って規定
先程の話の通りで、
税務署長は、その申請の却下ができます
(所得税法第145条)
その却下がされたら、その旨の通知が来ます
(所得税法第146条)
ただ、ここが不思議なのですが、
その逆の承認がされた場合ですが、
おそらく、通知なんて来ません!
(所得税法第147条)
『通知なきゃ、承認ってことで!』
って、みなし規定があるんですよね
事務処理の最適化ですね
まぁ、いいこととしておきましょう
一応、自ら取消しもできます
(所得税法第151条)
故に、でもないですが、その逆
“取消し”も有り得ます!
(所得税法第150条)
・そもそも、申告しない
・帳簿の記帳、保存してない
・税務署長の命令に従わない
・隠蔽、仮装を行った
この類のことはしないように、、、
取消しなんて、見た来ないですが…
§青色のメリット
まず、メリットの羅列を…
・青色申告特別控除
(租税特別措置法第25条の2)
・青色事業専従者給与
(所得税法第57条)
・貸倒引当金
(所得税法第52条)
・純損失の繰越し、繰戻し還付
(所得税法第70条、第140条)
では、個々に確認です!
・青色申告特別控除
売上から経費を引いた、
所得があったとしても、
65万円、55万円、10万円
のいずれかを控除できるよ!
って、内容です!
ただ、自由に選べるわけじゃなく
当然ですが、条件があります!
まず、55万円の場合は…
・不動産所得※か事業所得がある
・複式簿記で記帳している
・期限内申告をしている
※『5棟10室基準』(所得税基本通達26-9)
これ法定化されてないですが…
もはや通説となっていまして、
不動産所得でも“事業”と言える基準は…
10室以上の部屋を貸している
or
独立家屋を5棟以上貸している
満たさないと、事業でなく、
55万控除もできません…
そして、65万円の場合は…
・55万円の条件をすべて満たしてる
・次のいずれかを満たすこと
イ.電子帳簿保存+一定の届出
ロ.期限内電子申告
これで+10万できるわけです!
これらに該当しないと、
10万円控除だよ!ってことです
・青色事業専従者給与
これ何かというと、
『身内の給与を経費にしていいよ!』
って、内容です
内容としては…
・生計一配偶者、親族である
・年齢が、その年の1/1で15歳以上
・専らその事業に従事している
・給与支給前に届出をしている
これ、白色との違いがあるので、
それは別で確認しますかね
・貸倒引当金
これ使われる方、
ほぼいなんですよね…
そもそも、これ何?ですが、
売掛金や貸付金って
回収できない可能性
ってありますよね?
なので、そのリスクを放置してると、
回収できなかったときに、
とんでもない損失が計上されてしまう…
そうなると、折角の帳簿が、
期間比較の意味がなくなってしまいます…
そこで!だったら、一部でも、
“予め費用計上しよう!”
って発想から生まれてます
それを税法上も考慮して、
青色申告の方のみ優遇しますよ!
っていう顛末になってます
では、その金額は…
一般事業 ⇒ 債権額×5.5%
金融業 ⇒ 債権額×3.3%
これが費用として認められます
ただし、来期には、逆に戻されるので、
同額を収益として計上しますがね…
そして、また引当金を計算して費用計上
これを繰り返す感じです
個別評価もありますが、
あまり使われないので、
詳しくは確認しないでおきましょう
・純損失の繰越し、繰戻し還付
これは有名ですかね?
赤字を翌年以降に持っていけます!
ざっくり、こんな内容です
単純に、事業で赤字が出ました…
それを、翌年以降3年間は、
算出した黒字と相殺できます
白色は、その逆で、赤字の考慮はなし!
『帳簿も付けずに、赤字がわかるか!』
ってことなんですかね?
でも、それもごもっともですもんね
併せて“控除”ではなく“還付”
ってこともできます!
これは、ずっと黒字経営で、
例えば、コロナで今期は赤字…
ってな場合、前年は所得税を納めてます
その分から、今期の赤字の分だけ、
還付してもいいですよ!
って内容ですね!
いずれも、うれしい優遇ですね!
だからと言って、赤字は望ましくないですよ…
と、まぁこんな感じ
一番大きなメリットとしては、
青色控除ですかね?
65万控除で30%課税なら…
65万×30%=195,000円
これだけの税金が落ちます!
結構大きいですよね?
しかも、申請するかしないかだけですよ?
§青色って帳簿が面倒…
これ、多く言われます
『帳簿わからないから白で…』
これ、大問題です!
何が問題なのか?というと、
青色申告に係る帳簿規定
(所得税法第148条、149条)
白色申告に係る帳簿規定
(所得税法第232条)
これらの規定は、
『白だから帳簿はかんたんにします』
なんて内容じゃありません!
そんなわけないですよね?
実は、これ改正がされまして
白色でも、青色とほぼ同様の帳簿にすること!
と、規定されまして!
ってことは、つまり、
『帳簿わからないから…』
と、言ってた方々は、
税務調査があったら、
一巻の終わりってことです
併せて、税務調査リスクについても、
個人に対する税務調査は、
ほぼ来ません!
聞いたことくらいはあるが…
ただし、個人の税務調査も
当然にありますよ!
どこに行くか?
白色申告者へ優先的に行きます!
そりゃそうですよね
こんな状況ですよ?
行ったら、絶対に税金取れません?
想像し難くなんて全くないですよね?
つまり、青色の申請は…
・税制優遇メリット
・税務調査リスクヘッジ
この意味合いがあるわけです
あなたなら、青ですか?白ですか?
でも…
帳簿がわからない…ってどうするか?
そこをフォローするのが、
仕事っていうわけです!
スキルを磨いて、
確実に収入に繋げたいですね!
↓ 次回の内容です
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