翼の折れたエンジェルはガニ股さん
伊丹空港からこんにちは
やっと青空が広がった水曜日の午後。
歩いていると時々香る金木犀に日本の秋を感じます。
豆と小鳥なんてことない話215は
「紙の本?はたまた電子ブック」を
テーマにバクとナミンで話しています。
よかったら遊びにお越しください♡
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今回もまたやってしまいました。
2年前にバンクーバーから関空に到着した後、
空港にスーツケースを置き去りにしたまま、
軽やかに関空快速に乗り高槻に向かうと言う大胆な失敗をしでかしましたが、
今回はよくあるやつ。
大阪、中津のインド料理屋さんでランチした後、
トイレに携帯を置き忘れたまま、
次のアポに向かうため、
お連れさんに地下鉄の駅まで送ってもらい、
改札に入ってからはたと気がついた。
ない!携帯がないやないの!
アセアセ、ランチしたお店に帰ろうとするものの
携帯がないのでGoogleマップが使えない。
駅から店までは徒歩約8分。
還暦の脳は見事に道を記憶していない。
その上、元々、筋金入りの方向音痴でござる。
その日は曇天でムシムシしており、
久しぶりに汗をかきながら直感を頼りに道を進みましたが、精神的に動揺している時に直感は働きません。
いやーん、
なんかどんどんドツボにハマっていく予感しかない。
その時、
ガニ股のチェーンをザラザラぶら下げ、
黒服を着た
推定年齢35歳の男性が話しかけてきてくれた。
「半泣きに見えますけど大丈夫ですか?」って。
私「まさに半泣きなんです。
全く大丈夫やないんです。
カンテグランデって言うインド料理屋さんに携帯忘れて、取りに行きたいんですけど行き方忘れて途方に暮れてるんです」
するとガニ股さんが「僕、知ってますよ。
連れて行ってあげましょか」と。
ありがたい、ホンマにありがとう。
翼の折れたエンジェルは大阪の中津に住んでいた。
旬の話題、バスケNBAのグリズリーズに入った河村くんやメジャーリーグのプレイオフの話しなどさせてもらいながら、ガニ股さんに道案内をしていただく。
見た目ちょい怖めのお兄ちゃんやのに、
半泣きの小太りのおばちゃんにこんなに優しくしてくれはるなんてうれしくてありがたくて
ココロがあったかくなりました。
この時は飴ちゃんさえ持っておらず、
お茶でもしてくださいと渡そうとしたお礼を
「なんでですのん、大したことしてへんのに」と受け取らず、爽やかに去って行ってしまったガニ股さん。
息子かんちゃんも彼みたいに半泣きのおばちゃんに自分から話しかけて助けてあげれる
オトナに成長してもらいたいなぁと
地下鉄に揺られながら、
しみじみ思った次第。
今年の夏は信頼してた人からスコーンと裏切られ人間不信に一時、落ち入りましたが、
いやいや捨てたもんやない。
この地球には困ってる人をほっとけない
ココロ優しい人がガニ股さん以外にも
たくさんいはるに違いない。
私もそんな人のひとりでいたいものです。
今月のピックはバクがオススメの一冊をご紹介させていただきます。
なぜトルコ、イスタンブールが
猫の街になったのか。
イスタンブールの人々はどんな風に猫と共存しているかなどが掲載されています。
以前、岩合さんの猫番組でイスタンブールの猫をたくさん観ました。野良猫天国のようで、
なんて幸せそーなにゃんこさんたち!って印象に残ってます。
猫が幸せな街はいい街に違いないと思います。