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わたしの親としての後悔と不格好なタペストリー

豆と小鳥エピソード66、今回はバクとナミンで2人とも苦手な、しかし憧れてる「手芸」について話しています

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夏の終わりに息子がGFとバンクーバーアイランドの
ビクトリアに引っ越しました。
長いことオンライン授業やった大学がフル対面に戻ったからです。
2年前は大学寮で暮らすことが決まってたので、
今回、初めて部屋探しをすることになった2人。
手出しはせずに数か月、時々、「うまいこといってる?」
って尋ねてただけ。
しかし、決まらんのですよ。。。まったく。
何通もメールを送ったり、
電話はかけてたみたいやけど。
レスさえほとんどもらえなかったみたい。
そのうちビクトリア大学周辺はこの秋、
部屋をレントするのが難しい状況で、
途方に暮れてる学生さんがたくさんいる報道が
テレビやネットのニュースで流れてきた。
車上生活になる子も出てくるだろうし、Airbnbも全てフルだと。

そこで、私は焦ってしまった。
「私が手伝ってもいい?」って息子とGFに尋ねたら、
疲弊してた2人は「プリーズ」と。

リサーチして問い合わせしてみてわかった。
親の「息子たちの家賃のお支払いは私たちが責任を持っていたします」
一言で貸すサイドさんは速攻で返事くれるし、
「よかったら物件を見に来てください」ってレスくれるわけです。
これが現実。
そんなわけで2人は私が探してきた5つの物件の中から
ダウンタウンの中心の1950年代に造られた雰囲気満点のアパートの一室に引っ越した。
料理上手なGFが毎日、何を料理してるかインスタにアップしてくれてて、
それを見るのが私の楽しい日課になってる。
2人ともバイトも決まって、まだ学校始まってないけど順調なスタート。

でもね、ずっと思ってる。これでよかったのかな?って

Facebookの息子の大学周辺のお部屋探しのページに
数日前、小学校の時からずっと学校が同じやった
息子の同級生女子が投稿してた。
「ずっと探してるけど、見つからない。このままやったら大学は対面になるのにオンライン授業に変更するか、自分のトラックで暮らすしかない。
私みたいな子たち、みんなでチカラを合わせて大学に訴えようよ」

ご両親もちょっとだけ存じ上げてるけど、心底、偉いなぁって思った。
彼女に任せて手伝わなかったんやね。
だから彼女は自分のチカラだけで懸命に生きてる。
しばらく彼女はトラックで車上生活することになるかもしれんけど、
その経験もココロの筋肉にして、明るく逞しく生きていくに違いない。

私はこの窮地を息子とGFが体験する貴重な機会を
奪ってしまったんだと思ってます。
もう19歳でカナダでは成人、
手出しはしないって決めてたのに出してしもた。
I did it again!
あれ以上、傍観することが私にはできなかった。
わたしが苦しかったから。

両手を後ろで組んでコドモが転ぶのんを見守る度量がほしいです。
わたしは頑張る、今はできてないけど、ちゃんと失敗させてあげたい。
息子とGFが紡いでいく人生と言うタペストリー、
ボコボコで不格好なタペストリーが
少しずつカラフルに目が整って上手になっていくのを
空の上からニコニコで眺めることができるように

カボチャのスープをコトコトあたためながら
天気のいい日に衣替えをしながら
無理くりに元気だそうとしないで
聴いてくださったらうれしいです

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