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ハイライトメンソール
冬の夜風に吹かれて左斜め空中に流れていくタバコの煙を眺めていると、紙巻きタバコもそう悪いもんじゃないなあと思った。しかしながら、タバコの匂いは口の中や鼻の奥、指や服に残って吸わない人間にとっては愉快とは言い難いものである。そこでだ、昨今の技術があるのであれば匂いの出ない紙巻きタバコというものを作れるのではないだろうか、と考えた。紙巻きタバコの葉には葉を拡張する為アンモニアを吹き付けているという話を昔、タバコ屋の店主から聞いたことがあるが、どうにか味や吸った感じはそのままに残り香の無い紙巻きタバコができないものだろうか。JTさんにお願いしたい。もはや、それは紙巻きタバコ、タバコと言えるものではないのかもしらん。タバコのヤニやタールや灰の跡がなければ部屋の中でも吸えるのだが…いかんせん紙巻きタバコを室内で吸うと壁紙や障子紙、家具や衣服や寝具に匂いやヤニが残り、蓄積すると色も変わり粘着する。それが煩わしい。傲慢だろうか。出来たら茶碗や箸なども食事が済んだら勝手に綺麗になって元の場所に帰っていただきたい。さて、伊丹十三のたんぽぽを観るのを再開しよう。