失ったものを重ねている
もうすぐ母の日。
今年は電気圧力鍋を贈ることにしました。
コロナ禍は、悪いことばかりじゃない。
結婚後、同居をしましたが、フルタイムで働く私は、在宅時間が少なかった。
今回、一緒に過ごしながら、私は義母に弱音も話せるようになりました。
義父は電気工事の仕事をしていました。
夫は理系人間だったし、私も義母も、電気に関しては、『誰かがやってくれる』ことだったのです。
家に男性がいなくなることは、電球ひとつ替えることすら冷や汗もの。
でも、やらなきゃならないことは覚えていく。
私は脚立に乗れるようになりました。
しかし、どうしても、説明書を読むのが苦手で、電気圧力鍋を前に、義母と2人で、???をたくさん飛ばし、2人で指差し確認。
ドキドキしながら、初料理『肉じゃが』を作りました。
この電気圧力鍋、実は、少し前から気になっていて、私が欲しかったもの。
どんなに簡単かと思っていたら(慣れれば簡単です)、
*いっぱいボタンがある
*圧力が排出されるまで時間がかかる
など、材料を入れてポン!なわけではなかった(笑)
だからこそ、2人でツッコミをいれながら大笑いをして
肉じゃがが出来た時にはバンザイをするくらいの必死な調理となりました。
美味しかった!
火の心配をする必要がないし、私たちのように電気圧力鍋をガン見する必要はなく、ボタンの意味を理解出来れば良いだけです。
今日は、イワシを煮よう!と話しています。
実の親は既にいない私と
子どもを亡くした義母
お互いの中に、喪った人を重ねてもいるのでしょう。
いいコンビなんだなと思います。
もし、私の両親が生きていたら
夫が生きていたら
いろいろ思わなくもないですが、
今を生きる。
今を見つめて生きるしかないんだと思います。
昨夜は、同時期に夫を亡くし
現在、やはり団体の代表をしている2人の方と
『天女の会』zoomトークをしました。
こちらは、トリオですね。
3人で集まると、お互いの『あの時』の気持ちを、素直に語り合えます。
誰かを亡くすということは、何年経っても割り切れません。
あの時にこうしていれば。
そんな想いに潰されそうになることもあります。
普段は代表として弱みを見せにくい立場にいる私たち。
3人では、話しながら泣くことも出来ます。
下手は慰めもしない。
涙あり、笑いあり。
良い時間でした、
変えられない事実を受け止めるのはシンドイ。
Doing とBeing
そんなことを考えた1日でした。